当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
先日6月14日に東京でも梅雨入りが発表されました。
ジメジメと、すっきりしないお天気が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
梅雨寒が続くと思いきや、梅雨の晴れ間には気温が上がり蒸し暑くなったり
例年だと7月下旬ごろが梅雨明けですので、あと1ヵ月間はこんな天気が続きそうです。
寒暖の差が激しいのがこの季節、くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、今回はテーブル天板の塗り直しの様子をご紹介したいと思います。
お預かりしたのはこちらのゴムの木の集成材を使って作られた天板です。
パッと見はあまり痛みがなく、綺麗に見える天板ですが・・・長年のご使用で表面の塗膜が擦り切れて、所々塗膜は薄くなり、まだらに見えていますね
やはり角の部分などは痛みやすいものです。
表面の汚れや細かい傷などが気になるとの事で、弊社に塗り直しをご依頼頂きました。
こちらの天板を綺麗に塗り直していきます。
そう、弊社では去年あたりからこういった「塗り直し」お仕事がかなり増えています
それは何故なのでしょうか
このコロナ禍で、リモートワークが可能な業種にお勤めの方においては、在宅勤務をされる機会が多くなったり、ほぼ毎日在宅勤務という方もおられるかと思います。
また、なるべく外出を控えることもあり、コロナ禍以前に比べて在宅時間が大幅に増えているのではないでしょうか。
そんな中、気分のリフレッシュやリモートワーク用にご自宅をリニューアルされる方が増えたり、家の中の細かいところに目が行き届きやすくなるという事で、家具の買い替えや家具の塗り直しが増えているようなのです。(現に家具の小売業界では売上が増加)
正直・・・このご時世、私達とっては非常にありがたい傾向であります
思い入れがあったり、価値のある高級な家具などは、綺麗にして使い続けたいものです。
特にテーブルの天板の塗り直しのご依頼が多くなっています。
それは家具の中でもテーブルや椅子が身近で使用頻度が高いからでしょうね。
天板などはハードに使われて痛みやすく、1番に目が行くところですから。
ではでは、作業を進めていきましょう~
先ずは掃除から。
天板の裏側の汚れを水拭きで落としていきます。
裏側は塗り直しを行わないので、掃除した後は汚れないようにマスキングをしておきます。
無垢材で作られた天板ですから。
表面をオービタルサンダーという機械を使って研磨し、既存の傷んだ塗膜を削り落としていこうと思いましたが・・・思ったより塗膜が硬くて削りにくい
どうやらポリエステル樹脂塗装がされているようです
そこで化学の力を借りましょう。
薬品(剥離剤)を表面に塗布して既存塗膜を溶かして除去していきます。
溶けた塗膜を除去するとこの様な感じ。
剥離剤を使用することにより、作業時間を短縮することが出来ました
そして、改めてサンダーを使って研磨をしていきます。
荒目(180番)のサンドペーパーを装着してガッツリと研磨。
残った塗膜や木地に付いた汚れ、キズなどを削り落として表面を平滑にします。
デリケートな部分は手で研磨していきます。
機械を使って激しく研磨してしまうと形が変わってしまいますから。
調色した顔料系の着色剤を木地に塗布して色を着けていきます。
ほんのりと柔らかく色がつきました。
下塗り、中塗り用の透明塗料を吹き付け塗装していきます。
今回は下塗りを1回、中塗りを3回、乾燥と研磨を挟みながら塗装しました。
中塗り塗装後、一晩しっかりと乾燥させた後に仕上げ前の研磨を行います。
仕上げの際はカラーリング(色調整)を行います。
染料系の着色剤を目的の色に調色しておきます。
それを表面に吹き付けて薄く着色し、微妙な色調整を行います。
お客様よりお預かりした引き出しの前板の色に合わせていきます。
その引き出しはテーブル天板の下に入るものです。
実際に入れてみて色の具合を確認し、雰囲気を合わせます。
今回は天板のみの塗り直しなので、他の引き出したちはお客様宅に残してきました。
そして・・・
↑施工前
↓施工後
カッチリとした雰囲気になったでしょ
色と艶が蘇りました。
↑施工前
↓施工後
擦り切れた感じが無くなりました。
暖かい色合いになり、木のぬくもりを感じますね
トップコートにはサンユーペイント株式会社様のセラウッドという高耐久性の塗料を使用しています。
●セラウッド|製品情報|サンユーペイント株式会社
http://www.sanyu-paint.co.jp/product/sp_cerawood
塗膜硬度が高く、キズが付きにくいのが特徴の2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
弊社では、天板などの耐久性が求められる箇所にはセラウッドを使用しています。
セラウッドの塗膜の手触り感はやはり硬質な感じがします。
しっとりとした柔らかい感じの手触り感が必要な場合など、ご要望される仕上がり感に応じて数種類のトップコートをご用意しておりますのでご相談くださいませ。
今回もお客様には大変喜んで頂けたようで良かったです
この度は弊社へ塗り直しをご依頼いただき、誠にありがとうございました。
・
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【弊社での塗り直しをご検討されるエンドユーザー様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社様と業務提携をさせて頂いております。
出張見積や家具の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社様が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社様を窓口とする一貫した快適なサービスをご希望される方は下記へお問い合わせください。
●インテリアドクター・日正産業株式会社様ホームページ
http://nissei-sangyo.co.jp/interior_doctor/
私たち塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務は行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携となっております。
どうぞ宜しくお願い致します。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
先日6月14日に東京でも梅雨入りが発表されました。
ジメジメと、すっきりしないお天気が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
梅雨寒が続くと思いきや、梅雨の晴れ間には気温が上がり蒸し暑くなったり
例年だと7月下旬ごろが梅雨明けですので、あと1ヵ月間はこんな天気が続きそうです。
寒暖の差が激しいのがこの季節、くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、今回はテーブル天板の塗り直しの様子をご紹介したいと思います。
お預かりしたのはこちらのゴムの木の集成材を使って作られた天板です。
パッと見はあまり痛みがなく、綺麗に見える天板ですが・・・長年のご使用で表面の塗膜が擦り切れて、所々塗膜は薄くなり、まだらに見えていますね
やはり角の部分などは痛みやすいものです。
表面の汚れや細かい傷などが気になるとの事で、弊社に塗り直しをご依頼頂きました。
こちらの天板を綺麗に塗り直していきます。
そう、弊社では去年あたりからこういった「塗り直し」お仕事がかなり増えています
それは何故なのでしょうか
このコロナ禍で、リモートワークが可能な業種にお勤めの方においては、在宅勤務をされる機会が多くなったり、ほぼ毎日在宅勤務という方もおられるかと思います。
また、なるべく外出を控えることもあり、コロナ禍以前に比べて在宅時間が大幅に増えているのではないでしょうか。
そんな中、気分のリフレッシュやリモートワーク用にご自宅をリニューアルされる方が増えたり、家の中の細かいところに目が行き届きやすくなるという事で、家具の買い替えや家具の塗り直しが増えているようなのです。(現に家具の小売業界では売上が増加)
正直・・・このご時世、私達とっては非常にありがたい傾向であります
思い入れがあったり、価値のある高級な家具などは、綺麗にして使い続けたいものです。
特にテーブルの天板の塗り直しのご依頼が多くなっています。
それは家具の中でもテーブルや椅子が身近で使用頻度が高いからでしょうね。
天板などはハードに使われて痛みやすく、1番に目が行くところですから。
ではでは、作業を進めていきましょう~
先ずは掃除から。
天板の裏側の汚れを水拭きで落としていきます。
裏側は塗り直しを行わないので、掃除した後は汚れないようにマスキングをしておきます。
無垢材で作られた天板ですから。
表面をオービタルサンダーという機械を使って研磨し、既存の傷んだ塗膜を削り落としていこうと思いましたが・・・思ったより塗膜が硬くて削りにくい
どうやらポリエステル樹脂塗装がされているようです
そこで化学の力を借りましょう。
薬品(剥離剤)を表面に塗布して既存塗膜を溶かして除去していきます。
溶けた塗膜を除去するとこの様な感じ。
剥離剤を使用することにより、作業時間を短縮することが出来ました
そして、改めてサンダーを使って研磨をしていきます。
荒目(180番)のサンドペーパーを装着してガッツリと研磨。
残った塗膜や木地に付いた汚れ、キズなどを削り落として表面を平滑にします。
デリケートな部分は手で研磨していきます。
機械を使って激しく研磨してしまうと形が変わってしまいますから。
調色した顔料系の着色剤を木地に塗布して色を着けていきます。
ほんのりと柔らかく色がつきました。
下塗り、中塗り用の透明塗料を吹き付け塗装していきます。
今回は下塗りを1回、中塗りを3回、乾燥と研磨を挟みながら塗装しました。
中塗り塗装後、一晩しっかりと乾燥させた後に仕上げ前の研磨を行います。
仕上げの際はカラーリング(色調整)を行います。
染料系の着色剤を目的の色に調色しておきます。
それを表面に吹き付けて薄く着色し、微妙な色調整を行います。
お客様よりお預かりした引き出しの前板の色に合わせていきます。
その引き出しはテーブル天板の下に入るものです。
実際に入れてみて色の具合を確認し、雰囲気を合わせます。
今回は天板のみの塗り直しなので、他の引き出したちはお客様宅に残してきました。
そして・・・
↑施工前
↓施工後
カッチリとした雰囲気になったでしょ
色と艶が蘇りました。
↑施工前
↓施工後
擦り切れた感じが無くなりました。
暖かい色合いになり、木のぬくもりを感じますね
トップコートにはサンユーペイント株式会社様のセラウッドという高耐久性の塗料を使用しています。
●セラウッド|製品情報|サンユーペイント株式会社
http://www.sanyu-paint.co.jp/product/sp_cerawood
塗膜硬度が高く、キズが付きにくいのが特徴の2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
弊社では、天板などの耐久性が求められる箇所にはセラウッドを使用しています。
セラウッドの塗膜の手触り感はやはり硬質な感じがします。
しっとりとした柔らかい感じの手触り感が必要な場合など、ご要望される仕上がり感に応じて数種類のトップコートをご用意しておりますのでご相談くださいませ。
今回もお客様には大変喜んで頂けたようで良かったです
この度は弊社へ塗り直しをご依頼いただき、誠にありがとうございました。
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【弊社での塗り直しをご検討されるエンドユーザー様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社様と業務提携をさせて頂いております。
出張見積や家具の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社様が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社様を窓口とする一貫した快適なサービスをご希望される方は下記へお問い合わせください。
●インテリアドクター・日正産業株式会社様ホームページ
http://nissei-sangyo.co.jp/interior_doctor/
私たち塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務は行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携となっております。
どうぞ宜しくお願い致します。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
コメント
コメント一覧
鉛筆硬度でいうと ?Hでしょうか?
リンク先のウェブサイトで書いてないのでお聞きします。
よろしくお願いします。
セラウッド、鉛筆硬度で言うと3Hになるそうです。
一般的な2液型ポリウレタン塗料ですと通常H〜2Hなので、より傷が付きにくい塗料という事になります。
セラウッドはセラミックの粉が配合されているのがミソとなるところで、乾燥後の塗膜はツルッとしたとても硬質な手触り感で、いかにも傷が付きにくい感じがします。