当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。IMG_4746
そう言えば、明日(10/31)はハロウィン
ほんと早いもので、もう10月も終わりますねぇ。
気が付いたら、通勤途中で見えるいつもの富士山はすっかり雪化粧を終えていました。
東京では先週あたりから朝晩が冷え込むようになり、ついに暖房も使い始め、もうすぐやってくる冬を感じる今日この頃であります。

何はともあれ、皆様は風邪など引かぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

さて、今回のブログは、花梨(カリン)という木の無垢材で作られた重厚な花台の塗り直しの様子をご紹介します。
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こちらがお客様よりお預かりした花台です。
独特の木組みの方法とデザインで中国の家具とすぐに分かりますね。
花台(かだい)とは、花を生けた花瓶や鉢植えの植物を飾るための台のことをいいますが、用途は色々あっていいと思います。
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こちらが天板のクローズアップです
框組の四方枠で中央の鏡板を囲む、額縁のような天板も中国家具の特徴です。
やはり天板の傷みが進んでおり、品物を置いた跡の輪染みや傷などが目立っていました。
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なので、表面をサンダーという機械を使って研磨をして、傷んだ塗膜や木地に付いた傷などを削り落としました。
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ひと皮剥けて、綺麗な木地が見えてきましたね
この赤っぽい色が特徴的。これが花梨という木の素肌の色です。
こうして削って、ひと皮剥いて再塗装が出来るのが無垢材で作られた家具の良い点の一つだと思います。
ベニヤ材で作られた家具には真似ができませんから。
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天板以外の部分は、溶剤を使って拭き掃除をして汚れや油脂分を取り除いた後、表面にサンドペーパーをあてて素地を荒しておきます。
素地を荒すのは、これから塗装していく塗料の密着性を上げるためです。
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そして、下塗り(サンディングシーラー)をしっかりと塗装していきます。
塗料は耐久性の高い2液型ポリウレタン塗料を使用しています。
塗装後は放置し、十分に乾燥させます。
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気になったのがこちらの隙間
天板の框組や鏡板の繋ぎ目の部分です。
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気になる隙間にはエポキシ樹脂のパテを充填しました。
そのパテには、花梨の木地の色に合わせて着色をしています。
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この様な感じに隙間が埋まりました。
パテが乾燥したら全体的に研磨をして、表面を平滑にして仕上げていきます。

タッチアップや色調整、上塗りを行ってゆくと・・・
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↑施工前
↓施工後
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カッチリとした印象になったでしょ
艶感と色合いが蘇りました。

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↑施工前
↓施工後
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施工前では表面が白っぽく擦り切れて木地の表情がぼやけていましたが、施工後には味わいのある木目がすっきりと見えるようになりました

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↑施工前
↓施工後
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傷みのひどかった天板もこの通り。
綺麗になったでしょ

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トップコートにはサンユーペイント株式会社様のセラウッドという高耐久性の塗料を使用しています。

●セラウッド|製品情報|サンユーペイント株式会社
http://www.sanyu-paint.co.jp/product/sp_cerawood

塗膜硬度が高く、キズが付きにくいのが特徴の2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
弊社では、天板などの耐久性が求められる箇所にはセラウッドを使用しています。

今回もお客様には大変喜んで頂けたようで良かったです
この度は弊社へ塗り直しをご依頼いただき、誠にありがとうございました。



最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。

【弊社での塗り直しをご検討されるエンドユーザー様へ】

弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社様と業務提携をさせて頂いております。

出張見積や家具の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社様が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。

家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社様を窓口とする一貫した快適なサービスをご希望される方は下記へお問い合わせください。

●インテリアドクター・日正産業株式会社様ホームページ
http://nissei-sangyo.co.jp/interior_doctor/

私たち塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務は行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携となっております。

どうぞ宜しくお願い致します。


●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/

●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/