当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
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早いもので、2021年も12月に突入してしまいましたね。
年末年始恒例の駅前のイルミネーションが点灯し、今年も残すところあと僅かなことを教えてくれます。

ここ最近で急激に感染者数が減少し、全国的にコロナウイルスが終息しつつある雰囲気です
飲食店関係の規制なども徐々に緩和し、経済活動の復活の兆しが見えつつあり、東京の街でも心なしか賑わいを取り戻してきた感があります。
今年のイルミネーションが心なしかテンションが高めに感じるのは、この“コロナ明け”で街が活気づいてきたからでしょうか。

このままコロナが終息してくれればと思いますが。

しかしながら、世界的に見ればまだまだウイルスの蔓延は続いているようですし、世界中で猛威を振るった“デルタ株”よりさらに強力な“オミクロン株”なる新種も登場しているとか
また“第6波”が懸念されている今日この頃ですし。

アフターコロナ&ウィズコロナ。
もしかして、コロナ以前の様には戻らないかもしれませんし。
これからの新しいライフスタイルに慣れていかなければなりませんね。


さて、今回のブログではテーブル天板3種の塗り直しの様子をご紹介します。
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家具の中でもテーブルの天板というのは“魅せどころ”の一つであり、そこは木目の美しさを表現するキャンバスであるとも言えます。
それぞれで木材の加工方法や材種が異なる3種類のテーブル天板の塗り直しの様子をご紹介しながら、その3種3様の木目の美しさを感じて頂けたらと思います

先ずはこちらから。
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とある施設からお預かりした丸いテーブルの天板たちです。
何台あったのだろうか・・・正確な数字は覚えておりませんが、数十台単位で数多くありました。
数台づつに分けてご入荷して頂いて、仕上がったものと差し替えながら順繰りと作業を進めました。
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こちらはウォールナットという材種です。
パッと見は綺麗に見えますが、よくご覧頂くと表面の傷や汚れなどによって白ボケて見えています。
施設内で目立つであろうテーブルの天板を常時清潔で綺麗な状態にキープするために、定期的に弊社へ塗り直しのご依頼を頂いているのです。
傷みがひどくなる前に塗り直しすることにより、何十年も使い続けることも出来ますし。

●ウォールナット|ブラックウォールナット|Black walnut|木材博物館
https://wood-museum.net/walnut.php
↑ウォールナットについての詳細はこちら。
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既存の傷んだ塗装を剥がすため、塗膜剥離剤を塗布します。
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すると、溶けて浮いた塗膜はスルスルっと簡単に落とすことが出来ます
これがまた気持ちいい瞬間です
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テーブルの素肌が見えてきました。
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こちらの天板は、ウォールナットのベニヤ(ウォールナットの木材を極薄にスライスした突板)を表装材として使っています。

●突板 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%81%E6%9D%BF
↑突板についてはこちら。分からない時はとりあえずウィキペディアです

一本の大木を薄くスライスすることにより、同じ表情をした木目のシートを何千枚と作り出すことが出来るのが突板の特長の一つです。
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そのシートを表装材として使うことにより、大量の家具や建材を均一な表情で製作することが出来るので、特に数物の家具などを同じ雰囲気で作りたい時などには突板は欠かせない材料なのです。
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↑施工前
↓施工後
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美しいウォールナットの木目がすっきり見えるようになりました。
くすんでいた色合いも蘇りました

次はこちら。
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ブビンガという材種の無垢の一枚板で作られた立派なテーブルの天板です。
ブビンガはマメ科の広葉樹で、材質はとても硬く、密度が高いがゆえに重い木材です。
このくらいの大きさになると非常に重く、一人で動かすには命の危険さえ感じるほど

●ブビンガ|Bubinga|木材博物館
https://wood-museum.net/bubinga.php
↑別名アフリカンローズウッドと呼ばれるブビンガについての詳細はこちら。
日本では入手困難な、貴重な大径材が取れるブビンガは、特大の和太鼓を作る時などにも用いられるそうです。

無垢材、特に一枚板の特長と言えばやはりこの存在感です。
木のぬくもりや大自然の力をダイレクトに感じることが出来ますね。
無垢材で作られた家具は比較的高価にはなりますが、この世にたった1つの木目を持つ、1点物的な希少価値があります。
それは感覚的なもので、人それぞれに趣味趣向があるとは思いますが。
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少し近づいて見てみましょう
うーん・・・輪染みが目立ちますね
こちらも傷や汚れなどによって表面が白ボケて見えています。
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こちらの天板は、傷んだ塗膜を機械で削り落として塗り直しをしていきました。
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↑施工前
↓施工後
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よしっ
ブビンガの複雑でダイナミックな木目がすっきりと見えています。
元の雰囲気のままに綺麗になりました。

そして、最後はこちら。
オーク(なら)という材種の無垢材を“はぎ合わせ”て作られたテーブルの天板です。
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前記の“1枚板”のものとはまた趣が違いますね。

●アメリカンホワイトオーク|American white oak|木材博物館
https://wood-museum.net/american_white_oak.php
↑オークについての詳細はこちら。オークは堅木で耐久性も高く、家具やフローリングなどに多く使われるポピュラーな木材です。

家具ショップなどで無垢材のテーブルを選ぶ際に、「はぎ枚数」や「何枚はぎ」といった言葉を耳にする機会があると思います。
「はぎ」は漢字で書くと「接ぎ」です。
無垢材のテーブルの場合、複数の板を接ぎ合せて1枚の板を作ることになります。

希少な無垢材1枚板のものより、複数の無垢材を“接ぎ合せて”作った板の方が安価になります。
接ぎ合せて作るのだけど、いかにも端材を寄せ集めた感のある集成材とは違う。
無垢材の雰囲気を楽しめつつも、比較的お買い求めやすくなる。
そこが無垢材を接ぎ合せて作った(幅はぎ材の)家具の1番の特長だと思います。
※幅はぎ材とは・・・短冊状の細長い無垢材を横方向に(木端面を)接着した材
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「2枚はぎ」や「3枚はぎ」など、はぎ枚数が少なくて木目を上手に合わせた天板などは、見た目で1枚板と見間違えるものもありますが、こちらの天板はオークの細長い無垢板を12枚ほど繋ぎ合わせて1枚の板になっています。
はぎ枚数が多いので、ログハウス的なウッディーな感じが強調されていますね。
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塗り直し前の現状はとても綺麗でしたが、表面をよく見ると、木材の乾燥による小さなひび割れが数か所見受けられました。
お客様はこちらが気になるので直したいとの事でした。
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こちらの天板も現状の塗膜を綺麗に削り落としていきました。IMG_1693
木地に着色剤を塗布し、
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ウエスで拭き取ると、オークの美しい木目が強調されてきます
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2液型ポリウレタン樹脂塗料を吹き付けて仕上げていくと・・・
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↑施工前
↓施工後
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元の色合いを再現しつつ、綺麗に仕上がりました

ということで、楽しんで頂けましたでしょうか
今回は少々長い内容となりましたが、最後までご覧頂きましてありがとうございました。


【弊社での塗り直しをご検討されるエンドユーザー様へ】

弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社様と業務提携をさせて頂いております。

出張見積や家具の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社様が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。

家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社様を窓口とする一貫した快適なサービスをご希望される方は下記へお問い合わせください。

●インテリアドクター・日正産業株式会社様ホームページ
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私たち塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務は行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携となっております。

どうぞ宜しくお願い致します。


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