当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

先日、当ブログでも事前告知をさせて頂きましたが、去る11月28日(日)に東京都立城東職業能力開発センターにおいて、“第15回東京木工塗装技能士会作品展”が開催されました。


その作品展の模様を収録した動画はこちら。
東京木工塗装技能士会さんからお借りしました。

当作品展は、東京木工塗装技能士会の会員技能士たちが作品を持ち寄り、その出来栄えを競うことで技能向上と親睦を深める目的で毎年秋ごろに開催されており、今回で15回目を数えます。
東京木工塗装技能士会HP 技能コンクール
https://www.mokkoutosou.com/blank-8
私達塗装部のスタッフ達もその技能士会の会員であり、作品展には毎年参加させて頂いております。
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各事業所に所属する会員技能士たちが、“規定課題”と“自由課題”の2つの作品を提出し、技能士級(1級および2級)別にその腕前を競うのですが、今回の作品展で弊社塗装部の吉良栄香(きらはるか)が2級規定課題において、なんと入賞することが出来ましたオメデトー
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規定課題では、あらかじめ配布されるベニヤ板を決められた工程で塗装し、その美しさと正確さを競います。言わば純粋に木工塗装の技術を問われる競技というわけです。
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配布されたベニヤ板は、ベニヤ板と一緒に配布される小さな塗装見本板(師範が作製)と同じ色合い・仕上がり具合になる様に仕上げていきます。
日々鍛錬を怠らない、並み居るライバルの中、一番になれるというのは素晴らしいことです
受賞させて頂き、本当にありがとうございました。
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自由課題においては、ここ数年は“けん玉”を素材として技能士会さんから配布され、そちらをベースにして自分のセンスで塗装し、そのデザイン性と仕上がりの良さを競っています。

と言うことで、今回出品させて頂いた私達の“けん玉作品”をご紹介したいと思います。
そう、作品の制作期間中はちょうど大きなお仕事のご依頼を頂いて忙しく、なかなか制作が進まずに大変でした
それでも仕事の合間で少しづつ作業を進めて、皆頑張って仕上げたのでした。
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先ずはこちら。
工場長の目黒大祐の作品です。
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いいですねぇー
インパクトドリルの先に木地を取り付けて回転させ、そこに青い染料を付けた筆近づけてゆくとこうゆう模様を描くことが出来ます。
コマやこけしにラインを描いていく感じに近いかもしれません。

次は石澤友美の作品です。
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変わり塗りの技法を用いた作品でしょう。
銅が腐食し、緑青に変色した風合いを表現しているものと思われます。
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なかなか渋い仕上がりですねヤルネェー

こちらは坪井真莉子の作品です。
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一見、ピンク色単色のシンプルなカラーリングに見えますが・・・
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よく見ると、表面のテクスチャーを変えて模様を描いていますオォッ
こちらも玄人好みの渋い仕上がりになっていますね。

そして、2級規定課題で入賞を獲得した吉良栄香の自由課題作品はこちら。
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大自然をイメージしたデザインだそう
グラデーションがとても美しい作品ですね。
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玉の部分は山並みをイメージした模様が描かれていますイイデスネェ~

さらに、今年の春に入社した新人の山﨑隆史の作品です。
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シルバーメタリックを塗装した上に、調色されたブラウン色系の染料をカラーリングすることにより、奥行き感のある雰囲気に仕上がりましたね。
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ほんのりメタリックな色合いと表面のテクスチャーが特徴的イイジャンッ
彼はインテリアを勉強する専門学校を卒業後、木工塗装を学ぶ職業訓練校を経てニシザキ工芸に入社。
流石、なかなかのセンスとテクニックを見せてくれました。

最後に私、小池忠由の作品はこちら。

去年のけん玉に引き続き、今年もけん玉本体に電飾を仕込んでみました
ボタン電池で点滅するLED電球を内蔵させているので、光らせながら遊ぶことも出来ます。
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玉の部分は木星(太陽系第5惑星の)をデザインしました。
柄の部分は広大な宇宙空間を表現しています。
一応、“さよならジュピター”というタイトルを付けております(笑)
宇宙旅行で立ち寄った木星を宇宙船の窓から見送る・・・といったイメージです。


それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
次回もお楽しみに


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