当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
今回のブログは、こちらの座卓の塗り直しの様子をご紹介したいと思います。

そう、弊社ではこちらのような座卓をお預かりすることは少なくなりました。
和を感じさせるような座卓は、置く場所を選ぶものですから。
やはりリビングではソファーや椅子でくつろぎ、テーブルで食事をするライフスタイルが主流なのかもしれません。
皆様のご自宅には座卓はございますか?
私の家のリビングには、冬にはこたつになるタイプの座卓があります。
外から帰ってきて、床に座ったり寝転んだりすると、ほっこり落ち着くものです


日本式のくつろぎ方も捨てたものではありません。

うーん、味のある杢目(稀に現れる複雑な模様のもの)ですね。
天板には、欅(けやき)の厚単板が使われていました。
ちなみに厚単板とは、原木を厚めに(0.6㎜前後くらい)削いで出来た板のことです。
こちらの座卓には、幅の広い一枚板の厚単板が使われておりました。
欅の杢目、幅の広い厚単板ですから、とても希少価値のある座卓です。

近づいて見てみましょう。
長年のご使用で表面がかなり傷んでいますね

先ずは既存の傷んだ塗装を除去。
塗膜剥離剤を塗布し、塗装を溶かしていきます。

溶けて浮いてきた傷んだ塗装を剥がしている図。
気持ちいいくらいに剥がれていきます。
塗膜剥離剤は危険な薬品なので、肌に付かないよう、特に削りカスなどが目に入らないように細心の注意を払いながら作業を進めます。

削りカスを取り除き、残った塗膜剥離剤を溶剤でしっかりと洗い落とします。
そして、しばらく乾燥させておきます。

表面が乾いたら、木地を研磨していきます。

サンダーという機械を使って、剥離剤で落としきれなかった塗膜や、木地に付いた浅い傷なども削り落とします。

綺麗に研磨出来たところで、調色した着色剤を刷毛で塗布。

ウエス(布)で余分な着色剤を拭き拭き取ります。
よしっ
再塗装を始めていきましょう。
透明塗料を吹き付け塗装していきます。

下塗り、中塗りを吹き付け塗装しているの図。
使用する塗料は耐久性の高い“2液型ポリウレタン樹脂塗料”です。

塗装と研磨を幾度か繰り返し、表面を平らにしていきます。
今回はクローズポア仕上げ(厚く塗膜を付けて木材の導管を完全に埋める仕上げ)を行いました。
塗装下地が出来上がったら、仕上げの工程に入っていきます。

こちらは、色調整(カラーリング)を行っている様子です。

調色した着色剤(染料)を少しずつ表面に吹き付けて、色を濃くしていきます。
カラーリングで色味を重ねることにより、表情に深みも出てきます。
そして、仕上げのトップコートを塗装すると・・・

↑施工前
↓施工後

よし、綺麗になりました

塗り直し前の雰囲気に近づけつつ、新しい頃の色合いを再現しました。
退色していた色合いが蘇ったでしょ?

↑施工前
↓施工後

表面がしっとりと滑らかになりました。
トップコートにはサンユーペイント株式会社様のセラウッドという高耐久性の塗料を使用しました。
●セラウッド|製品情報|サンユーペイント株式会社
http://www.sanyu-paint.co.jp/product/sp_cerawood
塗膜硬度が高く、キズが付きにくいのが特徴の2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
弊社では、天板などの耐久性が求められる箇所にはセラウッドを使用しています。

うん、美しい杢目がすっきりと見えるようになりました。

今回もお客様には大変喜んで頂けたようで良かったです

くつろぎの時間を心地よく過ごして頂けたのならば幸いです。
・
・
・
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【塗り直しをご検討のお客様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社との業務提携をしております。
見積や家具等の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社を窓口とする一貫した快適なサービスをご提供いたします。
●インテリアドクター・日正産業株式会社ホームページ
https://nissei-sangyo.co.jp/
ニシザキ工芸塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務も行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携です。
※窓口一本化のため、「家具塗り直しに関するお問い合わせ」は上記の日正産業株式会社にて承っております。
基本的に弊社では対応を行っておりません。
ご理解の上、お問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
今回のブログは、こちらの座卓の塗り直しの様子をご紹介したいと思います。

そう、弊社ではこちらのような座卓をお預かりすることは少なくなりました。
和を感じさせるような座卓は、置く場所を選ぶものですから。
やはりリビングではソファーや椅子でくつろぎ、テーブルで食事をするライフスタイルが主流なのかもしれません。
皆様のご自宅には座卓はございますか?
私の家のリビングには、冬にはこたつになるタイプの座卓があります。
外から帰ってきて、床に座ったり寝転んだりすると、ほっこり落ち着くものです



日本式のくつろぎ方も捨てたものではありません。

うーん、味のある杢目(稀に現れる複雑な模様のもの)ですね。
天板には、欅(けやき)の厚単板が使われていました。
ちなみに厚単板とは、原木を厚めに(0.6㎜前後くらい)削いで出来た板のことです。
こちらの座卓には、幅の広い一枚板の厚単板が使われておりました。
欅の杢目、幅の広い厚単板ですから、とても希少価値のある座卓です。

近づいて見てみましょう。
長年のご使用で表面がかなり傷んでいますね


先ずは既存の傷んだ塗装を除去。
塗膜剥離剤を塗布し、塗装を溶かしていきます。

溶けて浮いてきた傷んだ塗装を剥がしている図。
気持ちいいくらいに剥がれていきます。
塗膜剥離剤は危険な薬品なので、肌に付かないよう、特に削りカスなどが目に入らないように細心の注意を払いながら作業を進めます。

削りカスを取り除き、残った塗膜剥離剤を溶剤でしっかりと洗い落とします。
そして、しばらく乾燥させておきます。

表面が乾いたら、木地を研磨していきます。

サンダーという機械を使って、剥離剤で落としきれなかった塗膜や、木地に付いた浅い傷なども削り落とします。

綺麗に研磨出来たところで、調色した着色剤を刷毛で塗布。

ウエス(布)で余分な着色剤を拭き拭き取ります。
よしっ

透明塗料を吹き付け塗装していきます。

下塗り、中塗りを吹き付け塗装しているの図。
使用する塗料は耐久性の高い“2液型ポリウレタン樹脂塗料”です。

塗装と研磨を幾度か繰り返し、表面を平らにしていきます。
今回はクローズポア仕上げ(厚く塗膜を付けて木材の導管を完全に埋める仕上げ)を行いました。
塗装下地が出来上がったら、仕上げの工程に入っていきます。

こちらは、色調整(カラーリング)を行っている様子です。

調色した着色剤(染料)を少しずつ表面に吹き付けて、色を濃くしていきます。
カラーリングで色味を重ねることにより、表情に深みも出てきます。
そして、仕上げのトップコートを塗装すると・・・

↑施工前
↓施工後

よし、綺麗になりました


塗り直し前の雰囲気に近づけつつ、新しい頃の色合いを再現しました。
退色していた色合いが蘇ったでしょ?

↑施工前
↓施工後

表面がしっとりと滑らかになりました。
トップコートにはサンユーペイント株式会社様のセラウッドという高耐久性の塗料を使用しました。
●セラウッド|製品情報|サンユーペイント株式会社
http://www.sanyu-paint.co.jp/product/sp_cerawood
塗膜硬度が高く、キズが付きにくいのが特徴の2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
弊社では、天板などの耐久性が求められる箇所にはセラウッドを使用しています。

うん、美しい杢目がすっきりと見えるようになりました。

今回もお客様には大変喜んで頂けたようで良かったです


くつろぎの時間を心地よく過ごして頂けたのならば幸いです。
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【塗り直しをご検討のお客様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社との業務提携をしております。
見積や家具等の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社を窓口とする一貫した快適なサービスをご提供いたします。
●インテリアドクター・日正産業株式会社ホームページ
https://nissei-sangyo.co.jp/
ニシザキ工芸塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務も行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携です。
※窓口一本化のため、「家具塗り直しに関するお問い合わせ」は上記の日正産業株式会社にて承っております。
基本的に弊社では対応を行っておりません。
ご理解の上、お問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
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