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前回に引き続いて、今回も会議テーブルの塗り直しの様子をご紹介していきます。
前編では再塗装前の下準備を終わらせました。
今回の後編では再塗装の様子から仕上がりまでを詳しくお見せしますよ

それでは、いつものように作業を進めてまいりましょう
せーのぉ~・・・なるほど・ザ・塗り直し、後編をどうぞ

ではでは、さっそく再塗装をしていきましょう。
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先ず、下準備を終えた会議テーブル天板に木地着色を施していきます。
調色した着色剤を刷毛で塗布し、ウエスで拭き取っていくと・・・
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塗り直し前の、元の色に近づいてきました。
しばらく置いておいて、着色剤を乾燥させます。
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ここで塗装の準備などしておきましょう。
これから塗りこんでいく透明塗料は耐久性の高い2液型ウレタン塗料であります。
2液(主剤と硬化剤)を混ぜ合わせて使用するタイプの塗料です。
主剤と硬化剤の分量をハカリで計り、正確な比率で調合しておきます。
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そして、下塗り(ウッドシーラー)を塗装。
下塗りには木地を固める役割があります。
この塗料を塗装することにより、これから塗り込んでいく塗料が木地に吸い込んでいくのを抑えることが出来ます。
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下塗りを乾燥させたら、軽く研磨をして表面のざらつきを落とし、今度はサンディングシーラー(中塗り)を塗装していきます。
中塗りには、塗膜の厚みを付けて表面を平滑にする役割があります。
乾燥と研磨を挟みながら、ガッツリ合計9回塗装しました。
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中塗りを終えたら丸一日置いておきます。
インターバルを取り、しっかりと乾燥させます。
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しっかりと乾燥したら仕上げ前の研磨を行っていきましょう。
機械を使ってしっかりと研磨し、表面をビシッと平滑にしていきます。
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最後は手で研磨していきます。
傷や凹みなどの不具合がないかどうか、最終チェックも兼ねて行います。
この時点までに、きっちり不具合を補修しておかなければなりませんので。

さて、今回の塗り直しも佳境に入ってまいりました
これから仕上げの工程に入っていきましょう
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先ずは、染料を調色しておきましょう。
前工程の木地着色の時に調色した着色剤は顔料で、これは染料です。
それぞれの特長があり、用途別に使い分けています。
顔料と染料の違いはこちらをご覧くださいませ。
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そして、調色した染料を表面に吹き付けて色味を加えていきます。
この工程は木工塗装独特の技術の一つで、カラーリング(補色)と言われています。
色味を微調整すると同時に、色味の層を加えることにより色合いに深みを与えたり、色ムラなどを取る時などにも使える便利な技術です。
そう、だからカラーリングには木目を隠さない透明度の高い着色剤である染料を使うんです。
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↑カラーリング前
↓カラーリング後
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結構変わったでしょ?
赤味を加えて、さらに元の色合いに近づけています。
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カラーリングを終えたら、仕上げの透明塗料(艶ありクリヤー)を塗装します。
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クリヤーを塗装し終えたら、丸一日以上放置してしっかりと乾燥させておきましょう。

クリヤーが乾燥したら、ようやく最後の磨き工程です。
ここまできたら仕上がりは目前
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先ずは、磨き前の研磨をしていきます。
機械を使って表面をしっかり研磨。
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1200番~3000番の非常に細かい番手のサンドペーパーを使って段階的に表面を平滑に研磨していきます。
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磨き前の研磨が終わったら、機械をつかって表面を磨いていきましょう。
最初に荒目のコンパウンドを使って表面の細かい研磨傷を落としていきます。
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次に、仕上げ用の極細目のコンパウンドを使ってピカピカに磨き上げていきます。
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↑磨き前
↓磨き後
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磨き工程を経ると結構違うでしょ?
天井の蛍光灯がくっきりと映り込むようになったのがお分かりになると思います。

そして・・・
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↑施工前
↓施工後
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↑施工前
↓施工後
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どうですか?
綺麗になったでしょ
アメリカンチェリーの野性味のある美しい木目がスッキリ見えるようになりました。

今回の塗り直し、お客様にも大変喜んで頂いたようで、私達も幸いでございます。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。

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