当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
IMG_0853
こちらは弊社塗装スタジオ3階の一角であります。
事務仕事をしたり、休憩したり、打ち合わせをしたり、多目的に使っているスペースです。
先日、そのスペースの壁面を「磁石をつけることが出来るホワイトボード」にする塗料で塗り替えを行いました。
塗り替えを行ったのは写真奥の壁面です。
元々は昔からあるホワイトボードを壁に掛けて使っていたのですが、
IMG_1959
それを取り外してスッキリと綺麗に
壁自体をホワイトボードにしてしまおうということで、本業の合間で作業を進めていきました。
環境整備(3S活動)の一環であります。

今回のブログでは、その塗り替えの様子を詳しくご紹介していきたいと思います。
IMG_1961_3
この塗り替えには、マグペイントジャパンさんが輸入販売しているMagnetPaint(マグネットペイント)Paint For Pro’s SketchPaint(PFPスケッチペイント)という塗料を使用しました。
どうやらオランダ製の塗料のようです。
IMG_2142
これらの塗料は以前から気になってはいたんですよ。
そう、実際の使用感とか仕上がり感とかは、やはり実際に使ってみなきゃ分かりませんよね。
なので今回の塗り替えはその試し塗りも兼ねて行いました
塗装工程
塗料メーカーさんから配布されている塗装仕様書がこちら。
簡単に言うと、マグネットペイントで磁石が付く下地を作り、その上を水性塗料で白く塗装し、PFPスケッチペイント(クリヤー塗料)で仕上げていく感じです。

当然、やったことがないのでやり方などは全然分かりませんが
やりながらコツなどを掴んでいきたいと思います。

先ずは仕様書どおりに壁面の素地調整をし、下塗りを塗装し乾燥させます。
下塗りは、水性の内装用のホワイトシーラーをローラーで塗装しました。
IMG_1963
そこにマグネットペイントを塗装していきます。
5リットル入りの塗料缶、これが鉄粉が配合されている塗料なのでズッシリと重いです
IMG_1969
マグネットペイントは希釈してはいけない塗料。
これが非常に粘度が高くて塗りにくいのであります。
IMG_1972
ぼってりと、ローラーで塗料を壁面に配っていきました。
IMG_1975
様子を見ながら、とりあえずローラーで1回目を塗装してみました。
ヘラやコテを使って表面を整えながら、乾燥を挟み2~4回に分けて塗装するようです。
なにせ、1m角の面積に0.8リットルのマグネットペイントを付ける超厚塗り仕様
塗装というより・・・左官屋さんの仕事だと思います、コレは。
IMG_1983
まるでパテのようなペースト状の塗料であります。
今回は何回も塗装する時間を掛けられそうもなかったので、
IMG_1988
ヘラで一気に厚く塗料をしごき付けてしまいました。
IMG_1989
やはり、この工程は数回に分けて綺麗に仕上げていくべきなのでしょうが・・・
他の仕事もありますからしょうがないです
家具や什器などで、実際にこの塗装を施工する場合があるかもしれません。
その場合にはもっと丁寧な仕事をするようにしたいところです
IMG_1993
そしてマグネットペイントの塗装がサクッと終了。
かなりの厚みで塗料を壁面にしごき付けたので、すぐには乾燥しません
この日の作業はこれで終了。
IMG_2059
そして、塗装後丸1日乾燥させたマグネットペイントがこちら。
この段階でちゃんとマグネットが付くかテストしなければいけないようです。
規定の塗装量(0.8リットル/㎡)と同等かそれ以上でなければちゃんと磁石が付かないそうですが・・・どうやら大丈夫のようです
今回は約2.7㎡の壁面に約2.5リットルのマグネットペイントを塗装しましたので、約0.9リットル/㎡の計算になります。

それでは、引き続きの作業を始めましょう
IMG_2060
180番のペーパーを当てて、表面のバリや凸凹を軽く落として、
IMG_2064
塗料メーカーさんの工程表どおりに「仕上げパテ」をしていきましょう。
使用するパテの種類は特に指定はされていませんでしたので、メーコーパテを使いました。
IMG_2066
表面をしごいて平滑にしていきました。
IMG_2068
そしてしっかりと乾燥させます。
IMG_2111
パテが乾燥したら180番のペーパーをしっかりと当てていきます。
表面がさらに平滑に
IMG_2116
ペーパーを当てたら、表面の研磨粉を落としてシーラー(下塗り)を塗装。
IMG_2119
シーラーが乾燥したら、上塗りを塗装していきます。
今回使用した塗料は普通のAEP(水性上塗り)、艶消しの白です。
IMG_2118
次の工程で塗装するPFPスケッチペイントは透明のクリヤー塗料なので、この上塗りの色が仕上がりの色となります。
IMG_2126
なので上塗りはしっかりと仕上げておいた方がいいでしょう。
上塗りを完全乾燥させたら、いよいよ仕上げのスケッチペイントを塗装していきます
IMG_2147
PFPスケッチペイントを開封ルンルン
実は・・・開けてみて初めてこの塗料がクリヤーだということが分かりましたハッ
IMG_2225
スケッチペイントには2種類あるようです。
写真左が今回使用したPFPスケッチペイント。
一液型のターペン可溶(弱溶剤型)クリヤー塗料で、使用している樹脂等は不明・・・そこは企業秘密なのかも
写真右がPFPではないスケッチペイント。
2液型の水性クリヤー塗料で、ポリウレタン系の樹脂を使っているようです。
IMG_2231
気になる塗料のお値段ですが・・・
写真右手のマグネットペイント(5リットル)が約33000円くらい。
写真中央のスケッチペイント(1リットル)が約18000円くらい。
写真左手のPFPスケッチペイント(1リットル)が約42000円くらい。
しめて・・・9万ちょっと・・・うーん、やはり結構いいお値段でした
特にPFPはかなりの高級塗料であります
IMG_2149
そんな超高級塗料のPFPスケッチペイントを惜しげもなくたっぷりと使用
ターペン可溶となっている弱溶剤型の塗料なのですが、塗料自体は全くの無臭で驚きました。
まるで水性塗料のようでした。
IMG_2156
PFPスケッチペイント自体の粘度は高くは無く、無希釈でも塗装が可能な感じでした。
塗料用シンナーで希釈も可能のようですが、塗料用シンナーの臭いがしてしまいそうなので、リッチに無希釈で塗りました。

そして、24時間の乾燥時間を経て・・・
IMG_2233
塗り替え完了であります
IMG_2173
表面のクローズアップです。
思いのほか硬質な塗膜で、想像以上にツルツルした触り心地にビックリしました
いかにもホワイトボードマーカーで書いても消えますよって感じがします。
やはりローラーの目が出てしまってますが、これは仕方がないこと。
仕上げのAEPとスケッチペイントの工程を吹き付け塗装で施工すればもう少し肌は良くなると思います。
IMG_2235
マグネットの付き具合も良好。
IMG_2238
う~ん、描き具合もなめらかぁ~ウットリ
IMG_2240
そして綺麗に消えてくれましたよ
IMG_2222
今回使わなかったこちらの水性2液型のスケッチペイントはどんな使用感なのか、どんな仕上がりなのか気になるところであります。
また次の環境整備の機会に塗装してみたいと思ってます。

いやいや、お疲れ様でした。
今回のブログは前編と後編の2回に分けてもいい情報量を1度にご紹介したので、だいぶ長くなってしまいましたねぇ

最後までお読み頂きましてありがとうございました。
次回もお楽しみに


●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/

●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/