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先日11月26日(日)、東京都立城東職業能力開発センターにて東京木工塗装技能士会の作品展(技能コンクール)が開催されました。
毎年恒例の行事で今年で17回目を数えます。
当技能コンクールについての詳細はこちらをご覧ください。

今年も東京木工塗装技能士会の会員技能士たちから(私達も含め)沢山の作品が出品されました。

当日の会場の様子はこちらの動画でご覧頂けます。

当技能コンクールは、級ごと(技能士1級と2級)に、「自由課題」と「規定課題」の2種類の作品を出品することになっています。

自由課題では、共通の木製品を各々自由に塗装して、仕上がりの美しさやユニークさを競います。

ここ数年の自由課題は「けん玉」です。
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今回、弊社からはスタッフ5名が作品を出品しました。

規定課題では、技能士会から配布されるベニヤ板を、同じく配布される塗装見本板どおりに仕上げて、その再現性の良し悪しを競います。
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スプレー塗装は禁止。使用するのはラッカー塗料。
下塗りは刷毛塗り、仕上げは「タンポ摺り」という昔ながらの塗装法を用いなければいけません。
これがなかなか難しい
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塗装工程は18mmのマスキングテープで貼り残しておきます。
どんな工程を踏んできたのかも審査されるポイント。
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色合わせの正確さや塗装面の美しさが見られます。
もちろん、カラーリング(後から色合いを微調整する)という現代では当たり前のテクニックも封印されます。
ラッカー塗料というのは、塗り込んでいくと黄色っぽくなってくるんです。
そのあたりを考慮に入れて、木地着色には黄色みを抑えた色にしなければなりません。
導管の中の色は、調色した砥の粉(中間目止め)を入れました。
写真は私(小池)の規定課題作品なのですが・・・
頑張って作りましたが、見本板より若干黄色くなってしまいました

そうそう。
今年の技能コンクールは非常に嬉しいお知らせがあります
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なんと今年は、真の実力が試されると言われている規定課題で、1級、2級ともに弊社のスタッフが最優秀賞を受賞いたしましたスバラシイ!!
石澤さん、吉良さん、本当におめでとうございます。
これは近年稀に見る快挙であります。
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去年の技能コンクールでは、弊社スタッフの坪井が2級自由課題部門で最優秀賞を受賞しました。
残念ながら今年は自由課題で受賞者はいませんでしたが、なかなか面白い作品が出来ましたよ
私達の「けん玉アート2023」をご紹介いたします。
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こちらが工場長の目黒のけん玉アートです。
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ポリパテでマチエール(凸凹模様)を付けた作品。
味わい深いでしょ。

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こちらは1級規定課題で受賞した石澤のけん玉アートです。
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変わり塗りの様々なテクニックが詰まった作品。
近くで見てみるとディティールにまでにこだわった様子が伝わります。

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こちらは、去年の受賞者だった坪井のけん玉アートです。
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今年は「うづくり」にチャレンジ。
小さいけん玉に高速グラインダーでワイヤーブラシをかけるのが怖かったようです。
頑張りました。

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こちらは2級規定課題で受賞した吉良のけん玉アートです。
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うっすらと木目が見えるでしょ?
シンプルなデザインで木目の美しさを際立たせた作品です。

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こちらは私(小池)のけん玉アートです。
4種類の仕上げ(黒染色、グレー染色、黒色鏡面、赤色鏡面)を塗り分けて、それぞれの境界に筋彫りして、そこに金色を入れてみました。

黒染色とグレー染色部分は「鉄媒染」の技法を使いました。
鉄媒染とは草木染めの技法ですが、木材塗装にも応用が可能です。

木地の中のタンニン成分と媒染液(食酢とスチールウールでつくる)を反応させて黒く染めます。
黒部分には予め柿渋を塗ってタンニンを補充し、グレー部分は柿渋なしで媒染液を塗ることにより、色の濃淡を出しています。
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玉の部分、赤色鏡面仕上げをよく見ると、ぼんやりと模様らしきもの浮き上がっています。
漆の技法である「溜塗り」風に仕上げてみました。

さてさて。
今年も無事に作品が提出できて良かった。
ちょうど仕事の忙しかった時期の作品作りだったので、残業したり、家に持ち帰ったりして頑張って完成させたので、達成感もひとしおです

例年、この秋の恒例イベントが終わると年末感が半端ない。
早いものでもう2023年も終わるんですねぇ。

コロナ、インフルが大流行している今日この頃ですが。
何かと忙しい年末年始、どうか皆様が元気に新しい年を迎えられますように。


それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに


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