当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
去る4月24日(水)、25日(木)の2日間、目黒区柿の木坂にある専門学校の「ICSカレッジオブアーツ」さんにて出張家具塗装セミナーを開催しました。
今回のブログはその様子をレポートしたいと思います。
最寄り駅の東急東横線「都立大学」から徒歩約7分。
目黒通りの坂を上っていくと、ICSさんの校舎が見えてきます。
ICSカレッジオブアーツさんは、1963年に設立され、日本で最初にインテリアデザインに特化した教育を始めた東京都認可の専門学校です。
こちらで出張家具塗装セミナーを開催させて頂くのは今回で3回目。
毎年、新年度を迎える春頃に行っています。
前回の出張セミナーは去年(2023年)の4月26日、27日の2日間でした。
もうすっかり恒例行事になった感があります。
もちろん今回も2日間、朝の9時半から夕方の5時までみっちりと。
今回受講して頂いたのは、インテリアマイスター科2年生の皆さん8名でした。
セミナー会場は同校内の作業実習室です。
初日の朝、講師陣3名は早めに会場入りして準備を行いました。
毎回講師として木材塗装研究会から矢島浩之さんをお招きしておりまして、今回ニシザキ工芸からは塗装部の小池と吉良の2名が会場に出向きました。
矢島さん、いつもありがとうございます。
作業実習室には吹き付け塗装に使用するエアコンプレッサーやスプレーガンなども揃っていますし、
学校の方で家具塗装セミナー用に塗料や材料、塗装実習に使う木材なども用意してもらっています。
開会の挨拶もそこそこに、早速セミナーを始めていきました。
スケジュールの確認やこれからやって頂く実習内容のビデオなどを見てもらいます。
インテリアマイスター科の皆さんは、インテリアに関わるものづくりの技術を学んでいます。
技術だけでなく、それに関わる様々な知識も学ぶことにより、デザイナーや施主さんの要望をしっかりと汲み取り、カタチに出来る職人(多能工)を目指しています。
そんな皆さんのために、このセミナーは実習中心の内容になっています。
座学は少なめ、実際に塗装サンプルを1から仕上げて、体感してもらいながら木工塗装について学びます。
今回は2日間にわたって6種類の塗装仕上げを体験しました。
こちらはエイジング塗装の様子です。
エイジング塗装とは、新しい材料をあたかも経年変化したような、アンティーク調に見せる塗装技術のことをいいます。
タモという樹種のベニヤ木地に、工具などでキズをつけていきます。
皆さん、黙々と真剣に作業中です。
幾つもの工程を経て、味わいのある雰囲気に仕上げていきます。
吹き付け塗装の様子。
先ずは紙の上に顔料を塗装して練習しました。
そして本番にチャレンジ。
難しい“カラーリング”という技も体験して頂きました。
皆さんに仕上げて頂いた塗装見本板の数々。
皆さん綺麗に仕上げることが出来ました
最後に皆さんの作品を並べて品評会を行いました。
本格的な着色仕上げをして頂いたアメリカンチェリーの塗装サンプル板においては、急遽コンクールを行うことに。
皆さんに仕上げて頂いたサンプル板に、それぞれ誰の物か分からないように番号をふり、各々1番仕上り(色合わせ、塗り肌)が良いと思う番号を投票用紙に記入して集計、多数決で最優秀者を決めました。
ちなみに講師陣の私(小池)も参戦してみました~
お手本として皆さんと一緒に仕上げたアメリカンチェリーの塗装サンプルも混ぜて審査して頂きました。
この道20ウン年の私・・・これは絶対負けられませんよね
さて、誰が1番になるのか・・・ドキドキです
そして、気になる開票の結果は・・・
満場一致で“9番”のサンプル板に決まりました。
9番は誰のものだろうと思いきや・・・まぁ、私のもので一安心でしたが
みんな良い仕上りのものばかりで、思いのほか接戦だったんですよコレが。
もし、皆さんの中で私を越えてくる人がいたならば、絶対に塗装部へスカウトしたのに。
良かったような、残念だったような感じでした。
それは余興として、私のサンプル板を除いて再度投票を行ったところ・・・
インドネシアからの留学生、イワンさんが最優秀賞を受賞しました
おめでとうございまーす
急遽決まったコンクールだったので、表彰状はなかったのですが。
ささやかながらですが、その場で講師陣の署名とお祝いの言葉を書いた日本塗料工業会(日塗工)の色見本帳を贈呈させて頂きました。
思いつきで行ったコンクールでしたが、とても盛り上がりました。
来年は賞状と賞品を準備して行いたいと思います。
・・・そんなこんなで、2日間にわたる出張家具塗装セミナーが終了。
何はともあれ、皆様お疲れ様でした~。
今後のご活躍を心よりお祈りしていますよ
この家具塗装セミナーが何かお役に立てたのなら幸いです。
来年もこちらで出張家具塗装セミナーを開催させて頂く予定です。
次回も学生の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
・
・
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
次回もお楽しみに。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
去る4月24日(水)、25日(木)の2日間、目黒区柿の木坂にある専門学校の「ICSカレッジオブアーツ」さんにて出張家具塗装セミナーを開催しました。
今回のブログはその様子をレポートしたいと思います。
最寄り駅の東急東横線「都立大学」から徒歩約7分。
目黒通りの坂を上っていくと、ICSさんの校舎が見えてきます。
ICSカレッジオブアーツさんは、1963年に設立され、日本で最初にインテリアデザインに特化した教育を始めた東京都認可の専門学校です。
こちらで出張家具塗装セミナーを開催させて頂くのは今回で3回目。
毎年、新年度を迎える春頃に行っています。
前回の出張セミナーは去年(2023年)の4月26日、27日の2日間でした。
もうすっかり恒例行事になった感があります。
もちろん今回も2日間、朝の9時半から夕方の5時までみっちりと。
今回受講して頂いたのは、インテリアマイスター科2年生の皆さん8名でした。
セミナー会場は同校内の作業実習室です。
初日の朝、講師陣3名は早めに会場入りして準備を行いました。
毎回講師として木材塗装研究会から矢島浩之さんをお招きしておりまして、今回ニシザキ工芸からは塗装部の小池と吉良の2名が会場に出向きました。
矢島さん、いつもありがとうございます。
作業実習室には吹き付け塗装に使用するエアコンプレッサーやスプレーガンなども揃っていますし、
学校の方で家具塗装セミナー用に塗料や材料、塗装実習に使う木材なども用意してもらっています。
開会の挨拶もそこそこに、早速セミナーを始めていきました。
スケジュールの確認やこれからやって頂く実習内容のビデオなどを見てもらいます。
インテリアマイスター科の皆さんは、インテリアに関わるものづくりの技術を学んでいます。
技術だけでなく、それに関わる様々な知識も学ぶことにより、デザイナーや施主さんの要望をしっかりと汲み取り、カタチに出来る職人(多能工)を目指しています。
そんな皆さんのために、このセミナーは実習中心の内容になっています。
座学は少なめ、実際に塗装サンプルを1から仕上げて、体感してもらいながら木工塗装について学びます。
今回は2日間にわたって6種類の塗装仕上げを体験しました。
こちらはエイジング塗装の様子です。
エイジング塗装とは、新しい材料をあたかも経年変化したような、アンティーク調に見せる塗装技術のことをいいます。
タモという樹種のベニヤ木地に、工具などでキズをつけていきます。
皆さん、黙々と真剣に作業中です。
幾つもの工程を経て、味わいのある雰囲気に仕上げていきます。
吹き付け塗装の様子。
先ずは紙の上に顔料を塗装して練習しました。
そして本番にチャレンジ。
難しい“カラーリング”という技も体験して頂きました。
皆さんに仕上げて頂いた塗装見本板の数々。
皆さん綺麗に仕上げることが出来ました
- タモ木地 透明着色仕上げ(エイジング塗装)
幾つもの工程を経て、古びた味わいのある雰囲気に仕上げる技法を学びました。 - シナ木地 木地仕上げ & 白木仕上げ
濡れ色を抑えて塗ってないように見せる“白木仕上げ”という技法を学びました。
濡れ色になる木地仕上げ(クリヤー仕上げ)との比較もしました。 - シナ木地 透明着色仕上げ
木材における“環孔材(タモ)”と“散孔材(シナ)”の着色具合の違いを確認しました。 - MDF木地 塗りつぶし仕上げ
自動車の塗装のような素地を隠蔽する塗装仕上げ。
薄緑色のメラミン化粧板の色に合わせて調色作業も行いました。 - アメリカンチェリー木地 透明着色仕上げ
共通の小さな仕上げ見本板の色合いに合わせて、各々調色作業を行いました。
色調整用(カラーリング)の染料の調色も行う、本格的なプロ仕様の塗装を学びました。
最後に皆さんの作品を並べて品評会を行いました。
本格的な着色仕上げをして頂いたアメリカンチェリーの塗装サンプル板においては、急遽コンクールを行うことに。
皆さんに仕上げて頂いたサンプル板に、それぞれ誰の物か分からないように番号をふり、各々1番仕上り(色合わせ、塗り肌)が良いと思う番号を投票用紙に記入して集計、多数決で最優秀者を決めました。
ちなみに講師陣の私(小池)も参戦してみました~
お手本として皆さんと一緒に仕上げたアメリカンチェリーの塗装サンプルも混ぜて審査して頂きました。
この道20ウン年の私・・・これは絶対負けられませんよね
さて、誰が1番になるのか・・・ドキドキです
そして、気になる開票の結果は・・・
満場一致で“9番”のサンプル板に決まりました。
9番は誰のものだろうと思いきや・・・まぁ、私のもので一安心でしたが
みんな良い仕上りのものばかりで、思いのほか接戦だったんですよコレが。
もし、皆さんの中で私を越えてくる人がいたならば、絶対に塗装部へスカウトしたのに。
良かったような、残念だったような感じでした。
それは余興として、私のサンプル板を除いて再度投票を行ったところ・・・
インドネシアからの留学生、イワンさんが最優秀賞を受賞しました
おめでとうございまーす
急遽決まったコンクールだったので、表彰状はなかったのですが。
ささやかながらですが、その場で講師陣の署名とお祝いの言葉を書いた日本塗料工業会(日塗工)の色見本帳を贈呈させて頂きました。
思いつきで行ったコンクールでしたが、とても盛り上がりました。
来年は賞状と賞品を準備して行いたいと思います。
・・・そんなこんなで、2日間にわたる出張家具塗装セミナーが終了。
何はともあれ、皆様お疲れ様でした~。
今後のご活躍を心よりお祈りしていますよ
この家具塗装セミナーが何かお役に立てたのなら幸いです。
来年もこちらで出張家具塗装セミナーを開催させて頂く予定です。
次回も学生の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
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それでは今回はこの辺で。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
次回もお楽しみに。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
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