当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
先日、面白いアート展覧会を観に行ったのでご紹介します。

小田急線の向ヶ丘遊園駅から徒歩15分くらい。
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台にもなった多摩丘陵、その東端にあたる場所に生田緑地があります。

生田緑地は、その丘陵地の地形と里山の自然を活かした公園です。
その広大な敷地の一部には、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムもあります。

お盆休みに行ってきましたが、この日はほんと暑かった
近年の猛暑は命の危険すら感じますが、いつの時代も子ども達は元気なものです。

園内をさらに奥へと進んでいくと・・・

何かの施設らしき建物が見えてきます。

正面の階段を上がると見えてくるのが川崎市岡本太郎美術館です。
川崎市出身の芸術家、岡本太郎氏が逝去後、1999年に開館されました。
岡本太郎氏より寄贈された作品1779点を所蔵し、常設展示しています。
その展示棟のほとんどが地中の中に建設され、自然の地形を活かした美術館です。
ご紹介したいのが、こちらの美術館で現在開催されている企画展です。

●芸術は、自由の実験室 夏のアートキャンプ展
2024年7月20日(土)~9月1日(日)
@川崎市岡本太郎美術館
【以下、本展覧会説明文より抜粋】
岡本太郎は、アートは見るだけでなく全ての人が作るものだ、と言っています。
心のままに自由に「勝手気ままに描ける」子どもたちだけでなく、忙しい日々に「精神の皮」がちょっと硬くなってしまった大人たちが、自らの「自由感」を取り戻すのにも有効な「自由の実験室」なのであると・・・。

こちらの美術館では、年に1度、岡本太郎の名を冠した公募展「岡本太郎現代芸術賞展(TARO賞)」が開催されているのですが、その公募展で入賞(入選)された4組のアーティスト達による作品展示および公開制作やワークショップなどを楽しめる展覧会です。
夏のキャンプのように・・・心と体を解き放って自由にアートを体感しようというわけです

当ブログ記事:“第26回 岡本太郎現代芸術賞展”を観に行きました
↑ちなみに「TARO賞」は数年前から観に行くようになり、毎回楽しませて頂いています。
・・・と言うわけで。

言わば「太郎チルドレン」とも言える!?4組のアーティスト達の作品を観ていきましょう。

●西除闇(にしじょあん)さん
「仏」を掘り出す仏師。様々な素材に温かみのある仏様を彫りだしてゆく。
ちょうどこの日は公開制作を行っていて、楠(くすのき)の丸太から仏像を掘り出していました。
辺りには、楠の特長である樟脳の香りがほのかに漂います。

こちらは「MANgaDARA」という作品。

捨てられた雑誌「少年ジャンプ」から仏像を彫りだしています。
こちらの作品は会場の人気投票で1位を獲得したそうですが・・・
この作品を観た観客のひとりからこう言われたことがあったそうです。
「あなたの作品は非常に暴力的だ。こんなひどいものがあると思わなくて私は今とてもつらい・・・」と。
でもね・・・木は良くて、雑誌は駄目って・・・なんか変だと思いませんか
賛否両論な作品、自由な作品だからこそ観る者に様々な問いかけをしてくれます。

●園部恵永子(そのべええこ)さん
身体的な負荷をかけて、わざと思い通りに描けない絵筆「グングニル」を使って絵画を制作。
会場には様々な種類のグングニルが置いてありました。

グングニルを使って描くことにより、思ってもみない作品が生まれるという。

その「思い通りにならない」を否定せず、受け入れて、逆に楽しんでみる。
偶然性を楽しむ点においては“シュルレアリスム”に通ずるかもしれない。
いや、それは作者の人生、生き方を体現しているのではないかと思いました。

新作の
「担(カツ)グニル」。
4人程度で巨大な竹製の絵筆(グングニル)がついたお神輿を担いで絵を描きます。
なんか夏っぽいですよね(笑)
まさに“アート=神事”ということを体現する作品だと思いました。

画像引用:川崎市岡本太郎美術館
●國久真有(くにひさまゆ)さん
全身で描く、心臓の鼓動のような「弧」のドローイングを重ねることにより、その体感覚や思考を超えた何かを表現しようとする試み。

会場にはスケールの大きな作品が並びます。

全長20メートルの大作「WITーWIT HOLE LONG PLATEAU」。
その迫力には圧倒されました。
単調な一筆一筆を積み重ねることにより描き出されるPLATEAU(高原)。
そこに生い茂る無数の草花のように、それらに“存在意義”などは無い、解き放たれた世界だ。
生きること、アート、生命の本質を表現した、非常に味わい深い作品だと思います。

●村上力(むらかみつとむ)さん
卓越した造形技術を感じさせる、リアリティー溢れる人間の彫刻。

その作品は“麻袋”という素材を、“乾漆”という漆塗りの技法を使って制作することにより、独特の味わいがあります。

何処かにいそうな人達。
ただの“麻袋”のはずなのに・・・ゾクゾクっとした不気味さを感じる。
そう、抜け殻のような。
人間がいかに“思い込みの世界”で生きているかを思い知らされます。

最新作の「学校」という作品。
美術、哲学、文学、実用書・・・作品の中には様々の分野の本が並びます。
今回の展示のテーマは「夏の学校」だそうです。
作者自身の、学生、教員として、人生のほとんどを学校で過ごしてきた経験を作品として表現しています。

「学校」から好きな本を選んで、昔懐かしいデスクと椅子に座って読むことが出来ます。
席に座っている人、どちらかが作者作の人形ですが・・・分かりますか?(笑)

体験コーナーに置かれた味わいのある玩具たち。
作者作の彫刻作品で遊ぶことも出来ます。

私も思わず遊んでしまいました

この展覧会は、「さわれる作品」や「つくれる作品」などがあり、それぞれの作品やアーティストとの距離も近くて、現代アートをより身近に感じることが出来ますよ。

そろそろ会期が終了してしまいますが・・・
ご興味がありましたら、是非会場に足を運んでみてくださいませ。
・
・
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
先日、面白いアート展覧会を観に行ったのでご紹介します。

小田急線の向ヶ丘遊園駅から徒歩15分くらい。
映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台にもなった多摩丘陵、その東端にあたる場所に生田緑地があります。

生田緑地は、その丘陵地の地形と里山の自然を活かした公園です。
その広大な敷地の一部には、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムもあります。

お盆休みに行ってきましたが、この日はほんと暑かった
近年の猛暑は命の危険すら感じますが、いつの時代も子ども達は元気なものです。

園内をさらに奥へと進んでいくと・・・

何かの施設らしき建物が見えてきます。

正面の階段を上がると見えてくるのが川崎市岡本太郎美術館です。
川崎市出身の芸術家、岡本太郎氏が逝去後、1999年に開館されました。
岡本太郎氏より寄贈された作品1779点を所蔵し、常設展示しています。
その展示棟のほとんどが地中の中に建設され、自然の地形を活かした美術館です。
ご紹介したいのが、こちらの美術館で現在開催されている企画展です。

●芸術は、自由の実験室 夏のアートキャンプ展
2024年7月20日(土)~9月1日(日)
@川崎市岡本太郎美術館
【以下、本展覧会説明文より抜粋】
岡本太郎は、アートは見るだけでなく全ての人が作るものだ、と言っています。
心のままに自由に「勝手気ままに描ける」子どもたちだけでなく、忙しい日々に「精神の皮」がちょっと硬くなってしまった大人たちが、自らの「自由感」を取り戻すのにも有効な「自由の実験室」なのであると・・・。

こちらの美術館では、年に1度、岡本太郎の名を冠した公募展「岡本太郎現代芸術賞展(TARO賞)」が開催されているのですが、その公募展で入賞(入選)された4組のアーティスト達による作品展示および公開制作やワークショップなどを楽しめる展覧会です。
夏のキャンプのように・・・心と体を解き放って自由にアートを体感しようというわけです
当ブログ記事:“第26回 岡本太郎現代芸術賞展”を観に行きました
↑ちなみに「TARO賞」は数年前から観に行くようになり、毎回楽しませて頂いています。
・・・と言うわけで。

言わば「太郎チルドレン」とも言える!?4組のアーティスト達の作品を観ていきましょう。

●西除闇(にしじょあん)さん
「仏」を掘り出す仏師。様々な素材に温かみのある仏様を彫りだしてゆく。
ちょうどこの日は公開制作を行っていて、楠(くすのき)の丸太から仏像を掘り出していました。
辺りには、楠の特長である樟脳の香りがほのかに漂います。

こちらは「MANgaDARA」という作品。

捨てられた雑誌「少年ジャンプ」から仏像を彫りだしています。
こちらの作品は会場の人気投票で1位を獲得したそうですが・・・
この作品を観た観客のひとりからこう言われたことがあったそうです。
「あなたの作品は非常に暴力的だ。こんなひどいものがあると思わなくて私は今とてもつらい・・・」と。
でもね・・・木は良くて、雑誌は駄目って・・・なんか変だと思いませんか
賛否両論な作品、自由な作品だからこそ観る者に様々な問いかけをしてくれます。

●園部恵永子(そのべええこ)さん
身体的な負荷をかけて、わざと思い通りに描けない絵筆「グングニル」を使って絵画を制作。
会場には様々な種類のグングニルが置いてありました。

グングニルを使って描くことにより、思ってもみない作品が生まれるという。

その「思い通りにならない」を否定せず、受け入れて、逆に楽しんでみる。
偶然性を楽しむ点においては“シュルレアリスム”に通ずるかもしれない。
いや、それは作者の人生、生き方を体現しているのではないかと思いました。

新作の
4人程度で巨大な竹製の絵筆(グングニル)がついたお神輿を担いで絵を描きます。
なんか夏っぽいですよね(笑)
まさに“アート=神事”ということを体現する作品だと思いました。

画像引用:川崎市岡本太郎美術館
●國久真有(くにひさまゆ)さん
全身で描く、心臓の鼓動のような「弧」のドローイングを重ねることにより、その体感覚や思考を超えた何かを表現しようとする試み。

会場にはスケールの大きな作品が並びます。

全長20メートルの大作「WITーWIT HOLE LONG PLATEAU」。
その迫力には圧倒されました。
単調な一筆一筆を積み重ねることにより描き出されるPLATEAU(高原)。
そこに生い茂る無数の草花のように、それらに“存在意義”などは無い、解き放たれた世界だ。
生きること、アート、生命の本質を表現した、非常に味わい深い作品だと思います。

●村上力(むらかみつとむ)さん
卓越した造形技術を感じさせる、リアリティー溢れる人間の彫刻。

その作品は“麻袋”という素材を、“乾漆”という漆塗りの技法を使って制作することにより、独特の味わいがあります。

何処かにいそうな人達。
ただの“麻袋”のはずなのに・・・ゾクゾクっとした不気味さを感じる。
そう、抜け殻のような。
人間がいかに“思い込みの世界”で生きているかを思い知らされます。

最新作の「学校」という作品。
美術、哲学、文学、実用書・・・作品の中には様々の分野の本が並びます。
今回の展示のテーマは「夏の学校」だそうです。
作者自身の、学生、教員として、人生のほとんどを学校で過ごしてきた経験を作品として表現しています。

「学校」から好きな本を選んで、昔懐かしいデスクと椅子に座って読むことが出来ます。
席に座っている人、どちらかが作者作の人形ですが・・・分かりますか?(笑)

体験コーナーに置かれた味わいのある玩具たち。
作者作の彫刻作品で遊ぶことも出来ます。

私も思わず遊んでしまいました
この展覧会は、「さわれる作品」や「つくれる作品」などがあり、それぞれの作品やアーティストとの距離も近くて、現代アートをより身近に感じることが出来ますよ。

そろそろ会期が終了してしまいますが・・・
ご興味がありましたら、是非会場に足を運んでみてくださいませ。
・
・
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
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