当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
~Part.1 からの続き~
引き続き「ボンネットの漆塗り」の様子をレポートしていきます。
・
・
あれから・・・
とりあえず、お客様から頂いたアイデアスケッチとニュアンスのヒアリングを元に、塗装サンプルを製作してみることになりました。

こだわりの“逸品”を作るために。
やはりここは、実物大のモックアップ的なものを作りたいところですよね。
と言うことで、お客様のPOLOと同型のボンネットを取り寄せました。

メルカリでお安く手に入れたのですが、上から塗装してしまうには勿体ないくらい綺麗な状態でした。

塗装サンプルと言えども手は抜きません。
塗装しない裏面は汚れないようにマスキングを行いました。

表面を溶剤で拭き取り、汚れや油脂分を除去しておきます。

360番~500番あたりのサンドペーパーで表面を研磨します。
塗料の密着性を高める意味合いで行う工程です。

研ぎ残しのないように、しっかりとチェックしながら作業を進めました。
さて、塗装を始めていきましょうか。

板金塗装用のプライマーサフェーサー(略してプラサフ)を準備。
こちらは2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
ちなみに、塗装サンプルは2液型ポリウレタン塗装で行いました。
モックアップはあくまで完成形のビジュアルを確認するためのもの。
膨大な手間の掛かる漆塗りだと大変ですからね

吹き付け塗装を行い、しっかりとした下地を作っていきます。
プラサフとは、車のボディーの塗装などにも用いられている表面を整えるために最初に塗装する塗料のこと。
もともとは、密着性を高める“プライマー”という粘着性のある塗料を塗ってから、表面の凸凹を整える“サフェーサー”という塗料を塗る工程が一般的だったようですが、近年ではそれらの機能が合わさった“プライマーサフェーサー”を塗装することが下塗りの主流となっています。

厚塗り過ぎず、薄塗り過ぎないように。
いい塩梅で下塗りが完了いたしました。
しばらく放置して、しっかりと乾燥させます。
乾燥の合間で、溜塗のための下地の色(エナメル塗料)の調色をしていきましょう。

“色”なだけに、色々と検討した結果・・・
カシュー株式会社さんの油性漆塗料「カシュー」の見本帳から「No.29 洗朱」という色をチョイスしました。
こちらの色に合わせてエナメル塗料を調色していきましょう。

調色の様子はこの様な感じ。
オレンジ、黄色、緑、青など、数種類の原色を混ぜ合わせて作ります。

多く作りすぎないように気を付けながら、最初は大まかに、最後は微妙なさじ加減で色を配合していきます。

ある程度色が近づいたら、試し塗りをしてお手本の色と見比べます。
うーん、これじゃまだ赤味が少し強いかな・・・
これでまた色を微調整して、再度試し塗りをします。
この作業を数回繰り返して、お手本の色に合わせていきます。

うーん・・・今度はたいぶ良いんじゃないかなぁ・・・
・・・よしっ。
これで下地の色が完成しました

・
・
まだまだ先は長いので、今回はこの辺で。
次回は下地の色を塗装するところからご紹介していきますね。
~Part.3 に続く~
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
~Part.1 からの続き~
引き続き「ボンネットの漆塗り」の様子をレポートしていきます。
・
・
あれから・・・
とりあえず、お客様から頂いたアイデアスケッチとニュアンスのヒアリングを元に、塗装サンプルを製作してみることになりました。

こだわりの“逸品”を作るために。
やはりここは、実物大のモックアップ的なものを作りたいところですよね。
と言うことで、お客様のPOLOと同型のボンネットを取り寄せました。

メルカリでお安く手に入れたのですが、上から塗装してしまうには勿体ないくらい綺麗な状態でした。

塗装サンプルと言えども手は抜きません。
塗装しない裏面は汚れないようにマスキングを行いました。

表面を溶剤で拭き取り、汚れや油脂分を除去しておきます。

360番~500番あたりのサンドペーパーで表面を研磨します。
塗料の密着性を高める意味合いで行う工程です。

研ぎ残しのないように、しっかりとチェックしながら作業を進めました。
さて、塗装を始めていきましょうか。

板金塗装用のプライマーサフェーサー(略してプラサフ)を準備。
こちらは2液型ポリウレタン樹脂塗料です。
ちなみに、塗装サンプルは2液型ポリウレタン塗装で行いました。
モックアップはあくまで完成形のビジュアルを確認するためのもの。
膨大な手間の掛かる漆塗りだと大変ですからね


吹き付け塗装を行い、しっかりとした下地を作っていきます。
プラサフとは、車のボディーの塗装などにも用いられている表面を整えるために最初に塗装する塗料のこと。
もともとは、密着性を高める“プライマー”という粘着性のある塗料を塗ってから、表面の凸凹を整える“サフェーサー”という塗料を塗る工程が一般的だったようですが、近年ではそれらの機能が合わさった“プライマーサフェーサー”を塗装することが下塗りの主流となっています。

厚塗り過ぎず、薄塗り過ぎないように。
いい塩梅で下塗りが完了いたしました。
しばらく放置して、しっかりと乾燥させます。
乾燥の合間で、溜塗のための下地の色(エナメル塗料)の調色をしていきましょう。

“色”なだけに、色々と検討した結果・・・
カシュー株式会社さんの油性漆塗料「カシュー」の見本帳から「No.29 洗朱」という色をチョイスしました。
こちらの色に合わせてエナメル塗料を調色していきましょう。

調色の様子はこの様な感じ。
オレンジ、黄色、緑、青など、数種類の原色を混ぜ合わせて作ります。

多く作りすぎないように気を付けながら、最初は大まかに、最後は微妙なさじ加減で色を配合していきます。

ある程度色が近づいたら、試し塗りをしてお手本の色と見比べます。
うーん、これじゃまだ赤味が少し強いかな・・・
これでまた色を微調整して、再度試し塗りをします。
この作業を数回繰り返して、お手本の色に合わせていきます。

うーん・・・今度はたいぶ良いんじゃないかなぁ・・・
・・・よしっ。
これで下地の色が完成しました


・
・
まだまだ先は長いので、今回はこの辺で。
次回は下地の色を塗装するところからご紹介していきますね。
~Part.3 に続く~
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに

●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
コメント
コメント一覧
ご依頼ありがとうございました。
納品までかなりお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。
こちらこそ感謝申し上げます。