当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

先日、1月29日(水)と30日(木)の2日間、江東区立深川第二中学校の2年生の皆さん3名に、“職場体験学習"でご来社頂きました。
今回のブログでは、その様子をご紹介したいと思います。
江東区立深川第二中学校さんの職業体験学習をお引き受けするのは今年で3年目になり、その都度当ブログでご紹介させて頂いています。
毎年、皆さんには家具が出来るまでの一連の流れを体験して頂いております。
1日目は、江東区は猿江という町にある“摂津集成材株式会社”さんにお邪魔して“木工体験”をさせて頂きました。
同社は普段から弊社がお世話になっている、建築部材などの木製品を得意とする木工所さんです。

木工所さんでは、皆さんに木製の“トレー”を作って頂きました。
ちなみに杉の無垢材を使っていて、部品を切り出して釘を打って組み立てています。
なかなか上手に出来たでしょ?

また、弊社の倉庫にて特注家具の積み込み作業もお手伝いしてもらいました。
皆さん優秀で、手際よく、率先して動いてくれましたよ

第2日目は、弊社の塗装スタジオにて特注家具の塗装工程を体験して頂きました。

弊社スタッフが塗り方をレクチャーしながら作業を進めてもらいました。

実際の製品を塗装してもらうことは出来ませんので。
前日に作って頂いたトレーを、自分達の手で仕上げてもらいました。

まずは“素地調整”という工程を行います。
木地の表面にサンドペーパーをかけて、汚れや毛羽、ささくれなどを取っていきます。

仕上り見本帳から好みの色を選んでもらいました。
マスキングテープが貼っているのが各々選んだ色です。
黄色、ピンク、赤・・・やっぱり派手が好きですよね。

着色剤を調色していきます。
単純に原色の"赤”を木地に塗っても、見本帳と同じ赤にはなりません。
ちょっと黄色を入れてみたり、隠し味に青や白なんかも入れてみたり。
難しいよねぇ~

色が出来たら“木地着色”という工程を行います。
刷毛を使って調色した着色剤をトレーに塗っていきます。

刷毛で塗って、ウエス(布)のよく拭き取っていきます。
ちゃんと拭き取らないと色ムラになるので注意が必要です。
皆さん、夢中になって作業を進めてました
木地着色が終わったら、透明塗料(いわゆるニス)を塗装していきます。

塗料庫で塗料についてレクチャーするの図。
今回使用するのは私たちがいつも使っている2液型ポリウレタン樹脂塗料。
プロ仕様の本格的な塗装を行いました。

主剤と硬化剤を1対2で混ぜて、適度にシンナーで薄めたの図。
塗料の調合も自分達でやってもらいました。

さぁ、準備が終わったところで吹き付け塗装を行っていきます。
先ずは下塗りからです。
もちろん皆さん始めての体験、スタッフ達が勘所を教えていきました。

なるべく塗料ミストを吸入しないよう、塗装ブース(塗装ミストを収集するフィルター付きの大型換気扇)の真ん前に陣取ります。
最初はおぼつかない手つきでしたが、だんだん慣れてきました。

下塗りの乾燥時間で、塗りつぶし仕上げ用のエナメル塗料の調色にもチャレンジしました。

日塗工(日本塗料工業会)の色見本帳から、各々好きな色を選んでもらいます。

選んでもらった色になるように、様々な色のエナメル塗料を混ぜ合わせていきます。
絵の具の色作りのようなものです。

原色の赤に、黄色や白などを入れていきます。
絶妙なさじ加減、皆さん思いのほか上手に色を作ることが出来ました


下塗りが乾燥したら、表面を研磨します。
ザラザラと毛羽立っていた表面が、ツルツルと滑らかになっていきます。

夢中になって作業をしているの図。
作業の基本は、研ぎ忘れがないようにしっかり目視すること。
傷などを発見したらパテなどで補修していきます。

研磨を終え、下地が整ったところで仕上げていきましょうか。
ただ仕上げるだけじゃつまらないもんね。
途中、作品に個性を出していく作業を行いました。

各々、描いてもらったデザイン画を切り抜いて、ステンシルを作りました。
それをトレーのおもて面にセットしていきます。

そして、先程調色してもらったエナメル塗料を吹き付けていきました。

みんなエナメル塗料を吹き終わったの図。
エナメルがある程度乾燥したら、ステンシルを外していきます。

最後は仕上げ用の透明塗料(ニス)を吹き付けてフィニッシュ


最後の仕上げですからね、慎重に作業をしていきます。
作品に向けるまなざしが素敵ですね

きっと、ものづくりの楽しさを感じてもらえたと思います。
それでは、仕上がった作品たちをご覧に入れましょう。

じゃ~~ん。
こんなんでましたけど


赤と黄色のコントラストが元気さ感じさせます。

スタンドランプのイラストがお洒落な雰囲気を醸し出していますね。

うん、個性的。
ステンシルってこういう使い方もあるんだねぇ。
アリだと思います


仕上り品を乾燥棚で乾かしているの図。
皆さんに作って頂いた作品は、お土産としてお持ち帰りしてもらいました。

江東区立深川第二中学校の皆さん、お疲れ様でした。
この体験が将来に向けての何らかのヒントにつながれば幸いです。
今回の子たちも、皆んな礼儀正しくて元気の良い子達ばかりでした。
こういった体験で、ものづくりを目指す子が増えたら良いなぁ。
・
・
それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/

先日、1月29日(水)と30日(木)の2日間、江東区立深川第二中学校の2年生の皆さん3名に、“職場体験学習"でご来社頂きました。
今回のブログでは、その様子をご紹介したいと思います。
江東区立深川第二中学校さんの職業体験学習をお引き受けするのは今年で3年目になり、その都度当ブログでご紹介させて頂いています。
- 2023年:かわいらしい研修生★中学生職場体験レポート
- 2024年:未来への一歩。中学生が体験する家具塗装工場
毎年、皆さんには家具が出来るまでの一連の流れを体験して頂いております。
1日目は、江東区は猿江という町にある“摂津集成材株式会社”さんにお邪魔して“木工体験”をさせて頂きました。
同社は普段から弊社がお世話になっている、建築部材などの木製品を得意とする木工所さんです。

木工所さんでは、皆さんに木製の“トレー”を作って頂きました。
ちなみに杉の無垢材を使っていて、部品を切り出して釘を打って組み立てています。
なかなか上手に出来たでしょ?

また、弊社の倉庫にて特注家具の積み込み作業もお手伝いしてもらいました。
皆さん優秀で、手際よく、率先して動いてくれましたよ


第2日目は、弊社の塗装スタジオにて特注家具の塗装工程を体験して頂きました。

弊社スタッフが塗り方をレクチャーしながら作業を進めてもらいました。

実際の製品を塗装してもらうことは出来ませんので。
前日に作って頂いたトレーを、自分達の手で仕上げてもらいました。

まずは“素地調整”という工程を行います。
木地の表面にサンドペーパーをかけて、汚れや毛羽、ささくれなどを取っていきます。

仕上り見本帳から好みの色を選んでもらいました。
マスキングテープが貼っているのが各々選んだ色です。
黄色、ピンク、赤・・・やっぱり派手が好きですよね。

着色剤を調色していきます。
単純に原色の"赤”を木地に塗っても、見本帳と同じ赤にはなりません。
ちょっと黄色を入れてみたり、隠し味に青や白なんかも入れてみたり。
難しいよねぇ~


色が出来たら“木地着色”という工程を行います。
刷毛を使って調色した着色剤をトレーに塗っていきます。

刷毛で塗って、ウエス(布)のよく拭き取っていきます。
ちゃんと拭き取らないと色ムラになるので注意が必要です。
皆さん、夢中になって作業を進めてました

木地着色が終わったら、透明塗料(いわゆるニス)を塗装していきます。

塗料庫で塗料についてレクチャーするの図。
今回使用するのは私たちがいつも使っている2液型ポリウレタン樹脂塗料。
プロ仕様の本格的な塗装を行いました。

主剤と硬化剤を1対2で混ぜて、適度にシンナーで薄めたの図。
塗料の調合も自分達でやってもらいました。

さぁ、準備が終わったところで吹き付け塗装を行っていきます。
先ずは下塗りからです。
もちろん皆さん始めての体験、スタッフ達が勘所を教えていきました。

なるべく塗料ミストを吸入しないよう、塗装ブース(塗装ミストを収集するフィルター付きの大型換気扇)の真ん前に陣取ります。
最初はおぼつかない手つきでしたが、だんだん慣れてきました。

下塗りの乾燥時間で、塗りつぶし仕上げ用のエナメル塗料の調色にもチャレンジしました。

日塗工(日本塗料工業会)の色見本帳から、各々好きな色を選んでもらいます。

選んでもらった色になるように、様々な色のエナメル塗料を混ぜ合わせていきます。
絵の具の色作りのようなものです。

原色の赤に、黄色や白などを入れていきます。
絶妙なさじ加減、皆さん思いのほか上手に色を作ることが出来ました



下塗りが乾燥したら、表面を研磨します。
ザラザラと毛羽立っていた表面が、ツルツルと滑らかになっていきます。

夢中になって作業をしているの図。
作業の基本は、研ぎ忘れがないようにしっかり目視すること。
傷などを発見したらパテなどで補修していきます。

研磨を終え、下地が整ったところで仕上げていきましょうか。
ただ仕上げるだけじゃつまらないもんね。
途中、作品に個性を出していく作業を行いました。

各々、描いてもらったデザイン画を切り抜いて、ステンシルを作りました。
それをトレーのおもて面にセットしていきます。

そして、先程調色してもらったエナメル塗料を吹き付けていきました。

みんなエナメル塗料を吹き終わったの図。
エナメルがある程度乾燥したら、ステンシルを外していきます。

最後は仕上げ用の透明塗料(ニス)を吹き付けてフィニッシュ



最後の仕上げですからね、慎重に作業をしていきます。
作品に向けるまなざしが素敵ですね


きっと、ものづくりの楽しさを感じてもらえたと思います。
それでは、仕上がった作品たちをご覧に入れましょう。

じゃ~~ん。
こんなんでましたけど



赤と黄色のコントラストが元気さ感じさせます。

スタンドランプのイラストがお洒落な雰囲気を醸し出していますね。

うん、個性的。
ステンシルってこういう使い方もあるんだねぇ。
アリだと思います



仕上り品を乾燥棚で乾かしているの図。
皆さんに作って頂いた作品は、お土産としてお持ち帰りしてもらいました。

江東区立深川第二中学校の皆さん、お疲れ様でした。
この体験が将来に向けての何らかのヒントにつながれば幸いです。
今回の子たちも、皆んな礼儀正しくて元気の良い子達ばかりでした。
こういった体験で、ものづくりを目指す子が増えたら良いなぁ。
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それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに

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