当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
今年(2025年)は、「木工塗装技能検定」が実施されます。
今回のブログは、その内容や受験申請の方法などご紹介したいと思います。
ところで「技能検定」のことをご存じですか?

※図をクリックすると拡大表示されます
「技能検定」とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で133職種の試験があります。
試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。
(図・文/厚生労働省HPから引用)
ちなみに、「技能士」とは技能検定に合格した者に与えられる国家資格です。
技能検定に合格しないと名乗ることができない名称独占資格であり、合格せずに名乗ると法律で罰せられるそう。
この制度は、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づき、試験は民間の指定試験機関(22職種)と都道府県の職業能力開発協会(111職種)で実施されています。

133職種に及ぶ「技能検定の職種一覧表(厚生労働省HP)」を眺めてみると、建設、金属加工、電気、精密機械器具、食料品、衣服・繊維製品、印刷製本など、主に「ものづくり」の分野で求められる技能を評価する検定であることがわかります。
ただし、ファイナンシャル・プランニング、金融窓口サービス、キャリア・コンサルティング、レストランサービスなど、「ものづくり」ではない職種も含まれています。
各職種の技能の内容に応じて、特級、1級、2級、3級に区分して行われるものと、等級に区分しないで行われるもの(単一等級)があります。

技能検定の職種一覧表をスクロールダウンしていくと・・・ありますね、「塗装」という項目が。
塗装は5つの専門分野(木工、建築、金属、鋼橋、噴霧)に分かれていて、木工塗装はその中の1つです。
木工塗装技能士は、1級と2級(特級と3級は無し)があり、技能検定における実技試験と学科試験を受験し、合格した者に資格が与えられます。
受験者の多いメジャーな職種は、年に2回(前期・後期)の頻度で技能検定が実施されることもありますが、ニッチでマイナーな木工塗装の技能検定は、今のところ隔年および前期のみの実施になっており、今年(2025年)がその実施年にあたります。
【令和7年度 技能検定(前期)実施日程】

東京都では、私達も所属している「東京木工塗装技能士会」があり、こちらの団体が東京都職業能力開発協会から委託を受けて検定試験を実施しています。
東京都で実施する「木工塗装技能検定」については、技能士会HPでもご案内しています。
今年の技能検定は、弊社から3名のスタッフが1級を受験します。
どうか全員が無事に受かりますように

そうゆう私は、平成26年(2014年)に木工塗装技能士1級を取得しました。
実は私、学科試験は1発で受かったんですが、実技試験はそうはいきませんでした
確実に合格するためにも、事前実技講習会には必ず参加してほしいところです。
そう、待ちに待った
2年に1度の木工塗装技能検定。
ついに受験申請の受付が4月7日(月)から始まります。
と言うことで、申請方法なども少しご紹介していきましょう。

先ずは受験申請書を入手する必要があります。
東京都職業開発協会HPの「技能検定受験申請書 送付依頼フォーム」から取り寄せることができます。
申請の手順などは、技能士会HPでも確認できます。

私、試しに取り寄せてみました。
1部を速達で郵送してもらって544円で、郵送料は着払いで払います。
速達の有無、取り寄せる部数によってお値段が変わります。

封筒の内容はご覧の通り。
左から、送り状、受験案内、受検申請書です。

送付状は内容物が表記されています。
受付ナンバーが303なので、私が303人だったのでしょうか

令和7年度 前期 技能検定 受験案内です。
こちらをお読みになれば、技能検定に関することをよく理解することができます。

こちらが技能検定受験申請書です。

1級と2級で申請書が変わり、こちらは1級の申請書です。
記入方法などは受験案内で丁寧に説明されているので大丈夫ですよ。
証明写真を貼付する場所が2か所あります。
両方免除(実技試験、学科試験ともに)の方以外は貼付が必要になります。

申請書の裏面には、本人確認書類を貼付するところがあります。
以下のいずれかのコピーを貼付する必要があります。
申請は、すべて「簡易書留」による郵送受付のみとなっているのでご注意ください。
コロナ禍以前は、飯田橋にある東京都職業能力開発協会の事務所に申請書を直接持ち込むことが出来たように思いますが・・・現在はダメみたいですね。
簡易書留とは、重要な書類やチケットを送付する際に使用するもので、確実に郵便物を届けたい時に使います。郵便追跡システムで配達状況を確認できたり、紛失時に5万円までの実損額賠償されたりします。
発送する際は郵便局の窓口で受付をしなければならないので少々面倒ですが。
もう一つ注意したいのが申請受付期間です。
●受付期間:令和7年4月7日(月)から4月18日(金)(郵送必着)
4月18日(金)の17時30分を過ぎて到着した受験申請書は受理されないようです。

画像:令和5年度木工塗装技能検定 実技試験会場の様子
このブログをご覧頂いている方で、今年に木工塗装技能検定を受験される方はいらっしゃいますか?
最後に受験対策として、過去の問題集(Q&A)を掲載してるサイトもご紹介します。
●技能検定試験問題公開サイト|中央職業能力開発協会(JAVADA)
【B86】塗装(木工塗装作業)(令和5年度前期)
こちらで令和5年度前期の技能検定試験に出題された問題を閲覧することができます。
1級・2級別に、実技問題・学科問題ともに掲載されています。
●技能検定(定期試験)過去問題|東京都職業能力開発協会
https://www.tokyo-vada.or.jp/kentei/about/kakomon.html
上記の試験問題公開サイトに掲載されている問題集は印刷できませんが、こちらのサイトで印刷された問題集(木工塗装作業)を購入することができます。
●技能検定学科試験問題解説集の販売|一般社団法人 雇用問題研究会
NO.3 塗装|一般社団法人 雇用問題研究会
こちらで木工塗装作業の技能検定学科試験問題解説集(1級・2級)が購入できます。
Amazonで気軽に購入可能です。
実技試験も難しいですが、学科試験も思いのほか難しく、ちゃんと勉強しないと受からないと思います。
国家資格ですからね、なめてかかってはいけませんよ~。
木工塗装技能検定を受験される皆様の健闘を祈ります

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それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
今年(2025年)は、「木工塗装技能検定」が実施されます。
今回のブログは、その内容や受験申請の方法などご紹介したいと思います。
ところで「技能検定」のことをご存じですか?

※図をクリックすると拡大表示されます
「技能検定」とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で133職種の試験があります。
試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。
(図・文/厚生労働省HPから引用)
ちなみに、「技能士」とは技能検定に合格した者に与えられる国家資格です。
技能検定に合格しないと名乗ることができない名称独占資格であり、合格せずに名乗ると法律で罰せられるそう。
この制度は、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づき、試験は民間の指定試験機関(22職種)と都道府県の職業能力開発協会(111職種)で実施されています。

133職種に及ぶ「技能検定の職種一覧表(厚生労働省HP)」を眺めてみると、建設、金属加工、電気、精密機械器具、食料品、衣服・繊維製品、印刷製本など、主に「ものづくり」の分野で求められる技能を評価する検定であることがわかります。
ただし、ファイナンシャル・プランニング、金融窓口サービス、キャリア・コンサルティング、レストランサービスなど、「ものづくり」ではない職種も含まれています。
各職種の技能の内容に応じて、特級、1級、2級、3級に区分して行われるものと、等級に区分しないで行われるもの(単一等級)があります。

技能検定の職種一覧表をスクロールダウンしていくと・・・ありますね、「塗装」という項目が。
塗装は5つの専門分野(木工、建築、金属、鋼橋、噴霧)に分かれていて、木工塗装はその中の1つです。
木工塗装技能士は、1級と2級(特級と3級は無し)があり、技能検定における実技試験と学科試験を受験し、合格した者に資格が与えられます。
受験者の多いメジャーな職種は、年に2回(前期・後期)の頻度で技能検定が実施されることもありますが、ニッチでマイナーな木工塗装の技能検定は、今のところ隔年および前期のみの実施になっており、今年(2025年)がその実施年にあたります。
【令和7年度 技能検定(前期)実施日程】
- 実施公示:3月3日(月)
- 受験申請受付期間:4月7日(月)~18日(金)の12日間
- 実技試験日:6月10日(火)~9月9日(火)間で指定する日
- 学科試験日:木工塗装は 8月24日(日)
- 合格発表日:10月1日(水)
※東京都HP「TOKYOはたらくネット」に合格者の受験番号を掲載予定
合格者へは自宅宛に合格通知が郵送されます

東京都では、私達も所属している「東京木工塗装技能士会」があり、こちらの団体が東京都職業能力開発協会から委託を受けて検定試験を実施しています。
東京都で実施する「木工塗装技能検定」については、技能士会HPでもご案内しています。
今年の技能検定は、弊社から3名のスタッフが1級を受験します。
どうか全員が無事に受かりますように


そうゆう私は、平成26年(2014年)に木工塗装技能士1級を取得しました。
実は私、学科試験は1発で受かったんですが、実技試験はそうはいきませんでした

確実に合格するためにも、事前実技講習会には必ず参加してほしいところです。
そう、待ちに待った

ついに受験申請の受付が4月7日(月)から始まります。
と言うことで、申請方法なども少しご紹介していきましょう。

先ずは受験申請書を入手する必要があります。
東京都職業開発協会HPの「技能検定受験申請書 送付依頼フォーム」から取り寄せることができます。
申請の手順などは、技能士会HPでも確認できます。

私、試しに取り寄せてみました。
1部を速達で郵送してもらって544円で、郵送料は着払いで払います。
速達の有無、取り寄せる部数によってお値段が変わります。

封筒の内容はご覧の通り。
左から、送り状、受験案内、受検申請書です。

送付状は内容物が表記されています。
受付ナンバーが303なので、私が303人だったのでしょうか


令和7年度 前期 技能検定 受験案内です。
こちらをお読みになれば、技能検定に関することをよく理解することができます。

こちらが技能検定受験申請書です。

1級と2級で申請書が変わり、こちらは1級の申請書です。
記入方法などは受験案内で丁寧に説明されているので大丈夫ですよ。

証明写真を貼付する場所が2か所あります。
両方免除(実技試験、学科試験ともに)の方以外は貼付が必要になります。

申請書の裏面には、本人確認書類を貼付するところがあります。
以下のいずれかのコピーを貼付する必要があります。
- 健康保険被保険者証または国民健康保険被保険者証
- 雇用保険被保険者証
- 雇用保険日雇い労働被保険者証(日雇手帳)
- 在職証明書
- 生徒手帳、学生証
- 特別永住者証明書、在留カード
- 外国政府が発行した旅券
申請は、すべて「簡易書留」による郵送受付のみとなっているのでご注意ください。
コロナ禍以前は、飯田橋にある東京都職業能力開発協会の事務所に申請書を直接持ち込むことが出来たように思いますが・・・現在はダメみたいですね。
簡易書留とは、重要な書類やチケットを送付する際に使用するもので、確実に郵便物を届けたい時に使います。郵便追跡システムで配達状況を確認できたり、紛失時に5万円までの実損額賠償されたりします。
発送する際は郵便局の窓口で受付をしなければならないので少々面倒ですが。
もう一つ注意したいのが申請受付期間です。
●受付期間:令和7年4月7日(月)から4月18日(金)(郵送必着)
4月18日(金)の17時30分を過ぎて到着した受験申請書は受理されないようです。

画像:令和5年度木工塗装技能検定 実技試験会場の様子
このブログをご覧頂いている方で、今年に木工塗装技能検定を受験される方はいらっしゃいますか?
最後に受験対策として、過去の問題集(Q&A)を掲載してるサイトもご紹介します。
●技能検定試験問題公開サイト|中央職業能力開発協会(JAVADA)
【B86】塗装(木工塗装作業)(令和5年度前期)
こちらで令和5年度前期の技能検定試験に出題された問題を閲覧することができます。
1級・2級別に、実技問題・学科問題ともに掲載されています。
●技能検定(定期試験)過去問題|東京都職業能力開発協会
https://www.tokyo-vada.or.jp/kentei/about/kakomon.html
上記の試験問題公開サイトに掲載されている問題集は印刷できませんが、こちらのサイトで印刷された問題集(木工塗装作業)を購入することができます。
●技能検定学科試験問題解説集の販売|一般社団法人 雇用問題研究会
NO.3 塗装|一般社団法人 雇用問題研究会
こちらで木工塗装作業の技能検定学科試験問題解説集(1級・2級)が購入できます。
Amazonで気軽に購入可能です。
実技試験も難しいですが、学科試験も思いのほか難しく、ちゃんと勉強しないと受からないと思います。
国家資格ですからね、なめてかかってはいけませんよ~。
木工塗装技能検定を受験される皆様の健闘を祈ります


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それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに

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