当ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
5年前の2020年8月29日に「工房日誌 “2”」としてブログを再開して以来、ここ最近、1日のPV数がコンスタントに100を超えるようになってきました(月平均3500PV)。
木工塗装に関するマニアックな内容にも関わらず、沢山の方々にご覧頂きありがとうございます。
と言うことで。
初めて当ブログをご覧頂く方のために、簡単に私たちの自己紹介をさせて頂きます。

画像:塗装スタジオ/ニシザキ工芸株式会社 塗装部
はじめまして。
ニシザキ工芸株式会社 塗装部は、特注家具等の設計・製造・施工を承るニシザキ工芸株式会社の塗装部門です。
本社(営業事務所)は東京都江東区の清澄白河に所在しており、そこから徒歩1分のところに、私たちが塗装スタジオと呼んでいる自社の木工塗装専門工場があります。
木製品の最後のお化粧を担う「塗装」は、とてもデリケートで大切な工程です。
自社で塗装工程をしっかりと握っておくことで、より上質なものづくりが可能となります。

画像引用:ニシザキ工芸株式会社 塗装部
弊社塗装部では、自社の木製品(特注家具など)の塗装をメインにお仕事をさせて頂いております。

画像引用:ニシザキ工芸株式会社 塗装部
また自社製品の塗装だけでなく、他の家具屋さんや木工所さん、内装屋さんなどからも、有り難いことに、わざわざ塗装スタジオに木製品を持ち込んで頂き、塗装のご依頼を頂いております。
他にも、長年ご使用されて傷んでしまった木製品の塗装修理も承っており、私達はそれを「塗り直し」と呼んでおります。
弊社では様々な木製品の塗装をやらせて頂いておりますが、今回は「塗り直し」の話など。
塗り直しのご依頼が1番多いテーブルをビフォーアフター形式でご紹介します。

ご紹介させて頂くのはこちらのダイニングテーブルです。
集成材で製作された、一般的な既製品(市販されている)タイプのものですが、片方がアールになっているこの様な感じのものは、探してもなかなか無いですよね。

長年のご使用でかなり傷んでおりました
アァ・・・
塗装が擦り切れてしまった部分からは汚れが木地に染みこんでいます。
もう、元の色合いが分からないくらい表面が変色していました。

こちらはテーブル天板の裏側です。
裏側は比較的綺麗だったので、掃除だけをして生かします。
裏面も意外と汚れているものです。

ついでに裏面の色合いを色見本帳から拾っておきます。

うーん・・・ウッディーワールドという色見本帳の81番「ハニーブラウン」という色が近いですね。
元の色合いが分からなかったおもて面は、こちらの色合いを参考にしながら塗り直していきます。

裏面の縁の角にえぐれた部分を発見!!
どうやったらこんな風になるんだろうか・・・
見過ごすわけにはいかないので、エポキシ樹脂パテを使って充填&成型していきます。

パテが硬化したら、研磨をして成型します。
こちらの部分は、後ほど補修をしていきます。
さて、おもて面の作業を行っていきましょう。

薬品(剥離剤)を塗布し、傷んだ塗装を溶かして除去していきます。

さらに、表面の染みこんだ汚れが取れるまで、木地にサンダー掛けをして削っていきます。

頑張って、削りに削って、木地が大分きれいになってきました。
木地の奥まで染みこんだ汚れは完全には落ちませんが、だいぶ良くなりました。
さて、再塗装を行っていきましょう。

弊社では主に耐久性の高い2液型ウレタン樹脂塗料を使用しています。
透明塗料を塗り重ねて仕上げていきます。

下塗り、中塗りを終えた状態です。
幾重にも塗り重ねて、しっかりとした塗膜厚をつけます。

中塗りが乾燥したら塗膜を研磨し、表面を平滑にしていきます。

先程エポキシ樹脂パテで成型した部分を補修している様子です。
成型した部分に筆で木目を描いて、周りと馴染ませていきます。

だんだん目立たなくなってきたでしょ?
さらに色調整(染料を吹き付けて周りの色合いと馴染ませる)などを行っていきました。

おもて面の凹み傷などの補修や全体的にカラーリング(色調整)も行い、最後に上塗りをかけて仕上げます。
そして・・・仕上がりはこちらです。

↑施工前
↓施工後

よしっ!綺麗になりました


裏面から拾った色合い(ハニーブラウン)に合わせて仕上げました。

↑施工前
↓施工後

木地に染みこんだ汚れなどが落ちるかどうか心配でしたが・・・
なんとか目立たなくなって良かったです。

もちろん、脚部(4本脚)もしっかりと塗り直しましたよ


↑施工前
↓施工後

今回もお客様にご満足頂けたようで良かったです。
・
・
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【塗り直しをご検討のお客様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社との業務提携をしております。
見積や家具等の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社を窓口とする一貫した快適なサービスをご提供いたします。
●インテリアドクター・日正産業株式会社ホームページ
https://nissei-sangyo.co.jp/
電話でのお問い合わせは:0120ー75ー7048
ニシザキ工芸塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務も行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携です。
※窓口一本化のため、「家具塗り直しに関するお問い合わせ」は上記の日正産業株式会社にて承っております。
基本的に弊社では対応を行っておりません。
ご理解の上、お問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
5年前の2020年8月29日に「工房日誌 “2”」としてブログを再開して以来、ここ最近、1日のPV数がコンスタントに100を超えるようになってきました(月平均3500PV)。
木工塗装に関するマニアックな内容にも関わらず、沢山の方々にご覧頂きありがとうございます。
と言うことで。
初めて当ブログをご覧頂く方のために、簡単に私たちの自己紹介をさせて頂きます。

画像:塗装スタジオ/ニシザキ工芸株式会社 塗装部
はじめまして。
ニシザキ工芸株式会社 塗装部は、特注家具等の設計・製造・施工を承るニシザキ工芸株式会社の塗装部門です。
本社(営業事務所)は東京都江東区の清澄白河に所在しており、そこから徒歩1分のところに、私たちが塗装スタジオと呼んでいる自社の木工塗装専門工場があります。
木製品の最後のお化粧を担う「塗装」は、とてもデリケートで大切な工程です。
自社で塗装工程をしっかりと握っておくことで、より上質なものづくりが可能となります。

画像引用:ニシザキ工芸株式会社 塗装部
弊社塗装部では、自社の木製品(特注家具など)の塗装をメインにお仕事をさせて頂いております。

画像引用:ニシザキ工芸株式会社 塗装部
また自社製品の塗装だけでなく、他の家具屋さんや木工所さん、内装屋さんなどからも、有り難いことに、わざわざ塗装スタジオに木製品を持ち込んで頂き、塗装のご依頼を頂いております。
他にも、長年ご使用されて傷んでしまった木製品の塗装修理も承っており、私達はそれを「塗り直し」と呼んでおります。
弊社では様々な木製品の塗装をやらせて頂いておりますが、今回は「塗り直し」の話など。
塗り直しのご依頼が1番多いテーブルをビフォーアフター形式でご紹介します。

ご紹介させて頂くのはこちらのダイニングテーブルです。
集成材で製作された、一般的な既製品(市販されている)タイプのものですが、片方がアールになっているこの様な感じのものは、探してもなかなか無いですよね。

長年のご使用でかなり傷んでおりました


塗装が擦り切れてしまった部分からは汚れが木地に染みこんでいます。
もう、元の色合いが分からないくらい表面が変色していました。

こちらはテーブル天板の裏側です。
裏側は比較的綺麗だったので、掃除だけをして生かします。
裏面も意外と汚れているものです。

ついでに裏面の色合いを色見本帳から拾っておきます。

うーん・・・ウッディーワールドという色見本帳の81番「ハニーブラウン」という色が近いですね。
元の色合いが分からなかったおもて面は、こちらの色合いを参考にしながら塗り直していきます。

裏面の縁の角にえぐれた部分を発見!!
どうやったらこんな風になるんだろうか・・・

見過ごすわけにはいかないので、エポキシ樹脂パテを使って充填&成型していきます。

パテが硬化したら、研磨をして成型します。
こちらの部分は、後ほど補修をしていきます。
さて、おもて面の作業を行っていきましょう。

薬品(剥離剤)を塗布し、傷んだ塗装を溶かして除去していきます。

さらに、表面の染みこんだ汚れが取れるまで、木地にサンダー掛けをして削っていきます。

頑張って、削りに削って、木地が大分きれいになってきました。
木地の奥まで染みこんだ汚れは完全には落ちませんが、だいぶ良くなりました。
さて、再塗装を行っていきましょう。

弊社では主に耐久性の高い2液型ウレタン樹脂塗料を使用しています。
透明塗料を塗り重ねて仕上げていきます。

下塗り、中塗りを終えた状態です。
幾重にも塗り重ねて、しっかりとした塗膜厚をつけます。

中塗りが乾燥したら塗膜を研磨し、表面を平滑にしていきます。

先程エポキシ樹脂パテで成型した部分を補修している様子です。
成型した部分に筆で木目を描いて、周りと馴染ませていきます。

だんだん目立たなくなってきたでしょ?
さらに色調整(染料を吹き付けて周りの色合いと馴染ませる)などを行っていきました。

おもて面の凹み傷などの補修や全体的にカラーリング(色調整)も行い、最後に上塗りをかけて仕上げます。
そして・・・仕上がりはこちらです。

↑施工前
↓施工後

よしっ!綺麗になりました



裏面から拾った色合い(ハニーブラウン)に合わせて仕上げました。

↑施工前
↓施工後

木地に染みこんだ汚れなどが落ちるかどうか心配でしたが・・・
なんとか目立たなくなって良かったです。

もちろん、脚部(4本脚)もしっかりと塗り直しましたよ



↑施工前
↓施工後

今回もお客様にご満足頂けたようで良かったです。
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最後までお読み頂きましてありがとうございました。
ここまでご覧頂いた方にさらにお知らせがあります。
【塗り直しをご検討のお客様へ】
弊社ではよりご満足して頂ける、気遣いの行き届いた塗り直しをご提供させて頂く為に、日正産業株式会社との業務提携をしております。
見積や家具等の引き取り・施工後の納品などは日正産業株式会社が担当。
塗り直しの実作業はニシザキ工芸が自社木工塗装専門工場で行います。
家具のお引き取りから納品まで。
日正産業株式会社を窓口とする一貫した快適なサービスをご提供いたします。
●インテリアドクター・日正産業株式会社ホームページ
https://nissei-sangyo.co.jp/
電話でのお問い合わせは:0120ー75ー7048
ニシザキ工芸塗装部は木工塗装を得意とする職人集団ですが、実務をこなしながらになる営業的な仕事は正直得意ではありませんし、家具運搬等の業務も行っておりません。
それらの点を補い、実作業の面はもとより一貫してより質の高い塗り直しをご提供させて頂く為の業務提携です。
※窓口一本化のため、「家具塗り直しに関するお問い合わせ」は上記の日正産業株式会社にて承っております。
基本的に弊社では対応を行っておりません。
ご理解の上、お問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。
●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/
●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/
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