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今年もこの季節がやってきました。

毎年夏に開催される、職人とものづくりの一大イベント、「ものづくり・匠の技の祭典2026」が、7月31日(金)・8月1日(土)・2日(日)の3日間、東京国際フォーラムにて開催されました。

私たちニシザキ工芸株式会社塗装部も所属している東京木工塗装技能士会は、今年もこの祭典に出展。
毎年恒例となっている木工塗装の展示・実演・体験プログラムを通して、ご来場の皆様に「木を塗る仕事」の面白さをお伝えしました。

今回は、そんな東京木工塗装技能士会のブースの様子を中心に、会場全体の雰囲気や「ものづくり・匠の技の祭典」がどんなイベントなのかについてもご紹介したいと思います。

1年ぶりに東京国際フォーラムへ

昨年2025年は、例年会場として使用されていた東京国際フォーラムが改修工事中だったため、東京都立産業貿易センター浜松町館に会場を移して開催されました。

・“手わざ”の魅力をアピール!匠の技の祭典2025出展ルポ
https://nishizaki-tosoubu.blog.jp/archives/28222352.html
昨年の様子については、こちらの記事でもご紹介しています。

そして今年は、再びお馴染みの東京国際フォーラムへ。
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会場は地下1階のロビーギャラリーと地下2階のホールEです。
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東京国際フォーラムのホールEは、とにかく広い。
大きな空間にさまざまな職種のブースがずらりと並ぶ光景を見ると、「あぁ、匠の技の祭典に帰ってきたなぁ」という感じがします。

昨年の浜松町館は複数階に分かれた会場でしたので、それはそれで新鮮でしたが、やはりワンフロアに沢山の“技”が集まっている景色は、このイベントならではの迫力があります。

そもそも「ものづくり・匠の技の祭典」とは?

ここで、このイベントについて少しご紹介しておきましょう。
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「ものづくり・匠の技の祭典」は東京都が主催するイベントで、日本文化を支えてきた伝統的な匠の技と、中小企業などが持つ優れたものづくり技術の魅力を広く発信することを目的に開催されています。

始まったのは2016年。
昨年2025年に10周年を迎えましたので、今年で11年目を迎えたことになります。
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会場には「衣・食・住・工」をはじめ、伝統文化・伝統工芸、職業訓練など、実にさまざまなジャンルの職人さんや技能士、ものづくりに携わる団体が集結。

ただ完成品を眺めるだけの展示会ではありません。
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職人さんが実際に仕事をしている姿を間近で見たり、道具に触れたり、時には自分自身で作品を作ったり。

つまり、「見る・聞く・触る・作る」を通して、日本のものづくりを五感で楽しめるイベントなのです。

昔ながらの手仕事がある一方、今年はドローンのプログラミングやロボット体験、さらには匠の技とAIを組み合わせた技能継承の展示なども行われました。

「伝統を守る」だけではなく、受け継いだ技を次の時代へどうつないでいくのか。
そんなことも感じさせてくれる祭典になっています。

東京木工塗装技能士会のブースへ

さて、こちらが私たち東京木工塗装技能士会のブースです。
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今年は「住」エリアの住-15に出展しました。

家具やテーブル、椅子、ドアなど、私たちの暮らしの身近にある木製品。
木工塗装はそれらを美しく見せるだけではなく、木材を保護し、手触りや質感を整え、その家具が持つ魅力を引き出す仕事でもあります。

とはいえ、一般の方からすると、「家具の塗装って、実際には何をしているの?」と思われることも多い職種かもしれません。

だからこそ、こうしたイベントで実際の塗装品や作業工程を見て頂くことには、大きな意味があると思っています。

ブースでは、毎年恒例となっている技能コンクール出展作品の展示をはじめ、塗装した小物製品の展示販売、そして漆風鏡面ピアノ塗装の磨き工程の実演などを行いました。





普段であれば、私たち同業者同士で見ることの多い技能コンクールの作品。
こうして一般のお客様に間近で見て頂ける機会は、実はとても貴重です。

木目の見え方、色の深み、艶の出し方、表面の滑らかさ・・・。
ひとことで「木工塗装」といっても、その表現方法は実にさまざま。
少しでも、その奥深さを感じて頂けたら嬉しいですね。

今年も人気!「だるまに絵付け体験」

そして、東京木工塗装技能士会のブースといえば、やはり体験プログラムです。
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今年もお馴染みの「だるまに絵付け体験」を開催しました。
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筆や刷毛、ペンなどを使って、真っ白なだるまを自由に彩ってもらう体験です。

所要時間はおよそ20~40分。
子どもから大人まで、それぞれの感性で世界にひとつだけのだるまを作って頂きました。
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同じ形のだるまを使っているのに、完成すると本当に一つひとつ違う表情になるから面白い。
可愛いもの、格好いいもの、ちょっと怖いもの(笑)
毎年眺めていても飽きません。

「塗る」という行為は、仕事として考えると技術や知識が必要ですが、その入り口はとてもシンプル。
色を選んで、自分の手を動かして、目の前のものが変わっていく。
その楽しさこそ、塗装の原点なのかもしれません。

削るほど模様が現れる「堆朱箸づくり」

もうひとつ恒例となっているのが、「堆朱箸づくり」です。
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あらかじめ異なる色を何層にも塗り重ねた箸を研磨紙で削っていくと、下の色が少しずつ顔を出し、美しい模様が現れてきます。

削る場所、力加減、削り方によって模様の出方はさまざま。
これも一つとして同じものは出来ません。
「塗る」だけではなく、「削る」ことで色を見せる。
木工塗装には、こんな表現方法もあります。

今年の新企画!「リアル木工塗装体験」

そして今年、特にご紹介したいのがこちら。

その名も「リアル木工塗装体験」です。
昨年まで行っていた「コースターにステンシル体験」に代わって登場した、新しいプログラム。
これが名前の通り、なかなか”リアル”なのです。

使用する木地は桐(きり)製のマウスパッド。
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参加者の皆さんには、着色、研磨、刷毛塗りなど、私たち木工塗装職人が普段行っている作業を実際に体験して頂きました。
しかも所要時間は、なんと約3時間半。
途中には塗料を乾燥させる時間も設けられています。

サッと色を塗って完成、という一般的な工作体験ではなく、下地を整えて、色を付け、乾かし、研磨し、さらに塗り重ねる。
そんな木工塗装の“工程”そのものを体験して頂く内容になっています。

普段、完成した家具を見ただけでは、その下に何層もの工程が積み重なっていることはなかなか分かりません。
でも、実際に自分でやってみると、「こんなに手間が掛かっているんだ」「研磨ってこんなに大切なんだ」「塗ったら終わりじゃないんだ」ということを肌で感じてもらえると思います。

私たちとしても、単に作品を作ってもらうだけでなく、“木工塗装という仕事そのもの”を知ってもらう。そんな体験プログラムになったのではないでしょうか。

会場を歩けば、そこら中に「匠」がいる

東京木工塗装技能士会のブースを離れて、少し会場を見渡してみましょう。

建具、畳、左官、椅子張り、造園、建築大工、タイル、印章、板金、表具、寝具など、「住」エリアだけでも実に多くの職種が並んでいます。

建具職人による組子細工。
左官職人による漆喰塗り。
畳職人の仕事。
椅子張り職人の手わざ。
大工さんの継手。
印章職人による細やかな彫刻。

普段の生活の中で何気なく使っているものの向こう側には、こうした職人さんたちの仕事があります。
それを一度に、しかも至近距離で見ることができる。
これこそ、この祭典の一番の魅力なのではないでしょうか。

さらに「住」だけでなく、衣服、和裁、ジュエリー、日本料理、伝統工芸など、会場全体を見て歩くと本当に多彩。

今年も東京だけでなく、宮城、福島、茨城、栃木、埼玉、神奈川、新潟、山梨、三重、滋賀、大阪、佐賀、長崎、熊本、大分など、全国各地からさまざまなものづくりの担い手が参加していました。

まさに、日本の“手わざ”を凝縮した博覧会。
そんな言葉がぴったりです。

技術を次の世代へ


このイベントを見ていて毎年感じるのは、単なる職人技の「お披露目の場」ではないということ。

特に夏休みの開催ということもあり、会場には沢山の子ども達や若い世代の姿があります。

今年は若者向けの職業紹介のステージなども行われ、未来の担い手に技能の仕事を知ってもらうための企画も用意されていました。

子どもの頃に、「職人さんって格好いいな」「自分でもやってみたいな」と思った経験が、もしかすると将来の仕事につながるかもしれません。
技能というものは、誰かから誰かへ受け継がれて初めて残っていくものです。

そして、その第一歩は、まず“知ってもらうこと”。
私たち東京木工塗装技能士会が毎年このイベントに参加している意味も、そこにあるのだと思います。

木工塗装という仕事を知らなかった人が、だるまを塗ってみる。
堆朱箸を削ってみる。
そして今年は、実際の木工塗装の工程そのものを体験してみる。

そんな小さな体験から、「木を塗る仕事って面白いな」と感じてくれる人が一人でも増えたら嬉しいですね。

また来年、この場所で

そんなこんなで、今年の「ものづくり・匠の技の祭典」も無事に終了しました。
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昨年は浜松町という“いつもと違う場所”での開催でしたが、今年は東京国際フォーラムへ戻り、またこの大きな会場で多くの職人さんや技能士の皆さんと一緒にイベントに参加することができました。

時代が変わり、ものづくりの方法も少しずつ変わっています。
AIやデジタル技術が身近になった今だからこそ、人の目で見て、人の手で触れて、長年の経験から身につけた感覚で仕上げる。
そんな「手わざ」の価値が、むしろ改めて見直されているようにも感じます。

私たちニシザキ工芸株式会社塗装部も、東京木工塗装技能士会の一員として、これからも木工塗装の技術と魅力を少しでも多くの方に伝えていければと思っています。
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今年も会場へ足を運んでくださった皆様、そして体験プログラムに参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。
また来年、この祭典でお会いしましょう。
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それでは今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに。


●ニシザキ工芸株式会社塗装部HP
https://tosou.nishizaki.co.jp/

●特注家具・ニシザキ工芸株式会社HP
https://www.nishizaki.co.jp/